2021年01月17日(日) |
震災から26年〜語り継ぐもの |
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阪神大震災から26年目の朝、早起きしたオレは目覚めてすぐにテレビつけた。とちょうど神戸の東遊園地が映っていた。テレビから流れる音声に合わせてオレも黙祷した。26年経った今でもあの朝の衝撃は忘れられない。1分近い揺れの間、オレはこのまま家と一緒に押しつぶされて死ぬのではないかという恐怖を感じていたからである。
その後も日本ではさまざまな自然災害が起きた。東日本大震災の時は津波によって多くの犠牲者が出た。地震による津波で福島第一原発はメルトダウンした。東京電力が津波対策を十分にしていなかったために被害は甚大なものとなった。原発のメリットとデメリットを比較した場合、事故の起きたときのデメリットの方があまりにも大きいということを国民は十分理解したのである。理解していないのはいまだに原発利権にしがみついている自民党の議員と土建屋だけである。
昨年は豪雨によって人吉盆地や球磨川の流域が大きな被害を受けた。毎年のように台風や集中豪雨があり、大きな自然災害が起きるのが日本の宿命である。地震も定期的に必ず起きる。首都圏に起きる直下型の大地震は関東大震災以来起きていないのだが、いつ同じような規模の地震が起きてもおかしくないのだ。その時は日本経済はほぼ壊滅的な打撃を受けるだろうし、死者も10万人を超えるかも知れない。阪神大震災は未明に起きたのでまだ新幹線は動いてなかった、もしも昼間に阪神大震災が起きていたら、倒壊した高架橋から新幹線車両が乗客を大勢乗せた状態で脱線して転落していたのである。
今、日本株は政府の買い支えによって高値を更新しているが、もしも首都圏直下型地震が起きれば外資は一斉に売り手に回るだろう。持ち株の値下がりを恐れた個人投資家も狼狽売りするだろう。空売りで暴利をむさぼろうとするオレのような卑怯な投資家も全力で売るだろう。全銘柄が値幅制限いっぱいのストップ安で売買が成立しないということになるかも知れないのである。東日本大震災が起きたのが東証の終了時間の直前だったのに、そのわずか10分ほどのタイミングに東証では大量の売り注文が入ったことを思い出せばいい。
首都圏の直下型地震は必ず起きる。今高値で購入してローンを組んだタワマンが、倒壊して無価値になってローンの残債だけが残るということが必ず起きる。そのリスクがあるのに首都圏では今でもタワマンが売れ続けている。タワマンは地震に強いということだが本当だろうか。中規模のマンションは阪神大震災で大きな被害を受けた。今、関西でテレビCMをじゃんじゃん打ってるディベロッパーの販売するマンションが、実は阪神大震災の時に壊滅的打撃を受けていたことを覚えてる人は多いはずだ。家に住めなくなって新たに購入した家と、前の家のために残ったローンとの二重ローンに多くの人が苦しんだが国は救済しなかった。首都圏直下型地震で必ずそうした悲劇を繰り返されることになるだろう。
地震で死なないようにするためにはどうすればいいのか。防災教育には何が大事なのか。そこには確実な正解は存在しない。我々は日々経験の中で学んでいくしかないのである。そして、今のボンクラ首相ではとうていそんな災害には対処できないことを思うのである。
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