2020年10月07日(水) |
受験生給付金は無駄! |
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オレはこのニュースに衝撃を受けている。
新型コロナウイルスをめぐる支援策の一環として、公明党は、今年度、大学受験予定の高校3年生などを対象に、一律2万円を給付するよう政府に要請しました。
給付対象は現役生、浪人生などを合わせて126万人だという。その内訳が高校生が115万人で浪人生が11万人だそうだ。しかし、この浪人生11万人には宅浪生や再受験は含まれてないような気がする。そのあたりに給付するとなると判断基準が難しいような気もするのだが。何も勉強していないニートも「ぼく受験生!」と手を挙げるかもしれない。そして大学に不本意入学した人が「ぼくも受験生」と手を挙げて給付金をもらっても、実際は受験しないことも考えられる。オレのようなオッサンが「オレも再受験」と名乗りをあげることだってないとは言えない。まあいずれにしてもたかが2万円だからどうでもいいような金額なのだが。
またこの2万円という金額だが、大学入学共通テストの受験料(18800円以下)の相当額ということでその金額に落ち着いたらしい。名称は「受験生等支援給付金」ということになるそうである。
公明党は給付金が好きだ。もちろん自民党にとってもいい政策である。野党はこのようなことができないが、与党は税金という自分とは関係ないゼニを使って有権者を買収することができる。これなどはまさにその好例である。
ただ、126万人に2万円ずつ配れば総額は252億円なのだが、事務費などを含めると280億円になるらしい。きっと電通やパソナの中抜き分なんだろう。
高校3年生の定義というのはその年齢でその学年に在籍しているということになるわけだが、通信制に通ってる者や留年、再入学、留学などで年齢と学年が一致していない者もいるわけで、その場合どのように判定するのだろうかという疑問が残る。そのあたりは現場の高校が把握しているわけで、一番簡単な方法は全国のすべての高校に在籍者数を報告させ、その在籍者×2万円をそれぞれの高校に配って給付を現場に任せるというやり方である。まあ面倒だがそれぞれの高校に事務手数料として1%くらい上乗せして払えばいいかと思う。中卒ですでに働いていて給付対象ではない人たちは基本的に現時点で受験生ではないので制度から漏れるということになる。
あとは浪人生に給付する方法だが、これも面倒なので予備校に在籍者を報告させてその人数×2万円を配ればいいだけである。宅浪とかニートはそれぞれ個人で申請させればいいのである。そうすれば20億円も手数料はかからないのである。無理やりに電通とかパソナを儲けさせる必要もないのである。
学校に任せれば、たとえば一学年300人規模の学校なら給付額は600万円で手数料は6万円となる。基本的に今の授業料は振り込みだから登録されている口座に学校から振り込めばすむ。もっとも振込手数料が一件当たり300円とかかかると手数料分が赤字になってしまうのである。そうすると1%では厳しくなる。やっぱり現場の手間等を考えると3%はもらいたいということになる。いっそ5%くらいの手数料にして、作業を押し付けられる学校現場から不平不満が出ないようにすればいいかも知れない。振り込みだから不登校云々も全く関係ない。
そうすると残りは予備校に行ってないニートや宅浪生ということになるが、その場合はWEBで直接申し込みを受け付ければいいだけである。
たった2万円を受験生に配ったところで全く何の効果もない。受験生は大学の受験料に一校あたり3万5000円とか払っているわけで、そんなゼニでは志望校を一校増やすこともできないのである。まあ国の政策をあまり期待していないオレから見れば、宅浪生やニートがどんなふうに国から対象者と認めてもらうのか。いわゆる仮面浪人の再受験といいう人たちがどんな戦略でこの2万円をGETするのか。そのあたりが気になるのである。オレもどさくさに紛れて受験生宣言してこの対象者になりたいのである。
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