2017年03月04日(土) |
世界で話題のアッキード事件 |
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今年は山本太郎が国会で発言した「アッキード事件」が流行語大賞に選ばれるのだろうか。昨年の「日本死ね」もなかなかのインパクトがあったが、今年の「アッキード事件」にはもう笑うしかないのである。
国有地の8億円値引きが、近畿財務局の一職員の責任でできるわけがないし、その詳しいやりとりも廃棄されてるという。つまり「知られてはならない何か」がそこに存在したからであり、おそらく政治家の口利きなしにこのようなことは起きないだろう。関与したのはいったい誰なのか。そして首相夫人の安倍昭恵さんは「私人」でありながら国の税金で秘書を5人もつけてもらっていて、休日もその秘書を奴隷のように私用に働かせていることも明らかになった。どこの世界に公務員を5人個人の私用で使える「私人」が存在するのだろうか。
幼稚園や保育所の経営はもうかるらしい。私立の場合、現場で働く保育士や幼稚園教諭の給与は低く抑えられ、年齢が上がると肩たたきされて退職させられるからいつまでも若い低賃金のスタッフだけで運営できてコストがかからない。そして国からの補助金は手厚く入ってくる。オレの地元でもその経営者一族は政治家になっていたはずだ。どうして待機児童が減らないかというと、わざと待機児童が出るようにしているからである。保育所経営というのはひとつの既得権益であり、もしもそこを自由競争にしてどんどん参入できるようにしたら、これまで甘い汁を吸ってぼろ儲けしていた方々のうまみがなくなるから、政策的に「待機児童」は作られてきたことを忘れてはならない。
首相夫人は私人か公人か? これはなかなかの難題である。ただ、安倍昭恵さんは常に「首相夫人」であることを売り物にしてさまざまな講演とか企画を行っているのであり、その意味では立派な公人と言えるだろう。森友学園も公人としての安倍昭恵さんに名誉校長になってもらい、安倍晋三小学校というネーミングにしたかったわけで、そこで「私人」を強調するのはお門違いのような気がする。
江草乗は私人だから、無責任にここで「アッキード事件」と書いたりできるわけだが、もしも国会議員とかなら公人だから簡単には言えない。それを堂々と言ってしまえる山本太郎は度胸があると思うし、ああいう破天荒なオッサンもいてくれた方が国会は野次馬として面白い。
さて、大手新聞社は絶対に今回の事件を「アッキード事件」とは呼ばないだろう。しかしすでに世界中ではもうそのネーミングでどんどん報道されているのである。国有地を実質タダで払い下げたという首相夫人を巡る一台疑獄なのだ。それなのに新聞社はどこもそうした扱いを一切していない。どこまでこの国のマスコミは腰抜けなんだよとオレはあきれるのである。
鴻池議員が断った結果、代わりに賄賂を送られて口利きをしたのはいったい誰だったのか。誰かが介在したから大幅値引きが可能になり、国からの廃棄物撤去費用が支出されて実質ほぼ無料で払い下げが行われたわけで、そこまでの政治力を発揮できる大物とはいったい誰であったのかという疑惑の解明をオレは望んでいる。結局こういう「疑獄」は、ロッキード事件と同じく外圧によってしか真実は明らかにならないものなのだろうか。
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