2017年02月13日(月) |
JAが農家を裏切った日 |
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JAは農家の敵なのか味方なのか。そもそも農家がほとんど廃業した地域ではJAというのはただの金融機関であり、もはやその役割を失ってるだろうし、流通の形態が変化した今はJAに頼らないで独自の販路を見つけて通販などに活路を見いだす農家も増えて来た。しかし、まさかJAが金儲けのために米の産地偽装をするなんて・・・ということは誰も予想しなかったはずである。ダイヤモンド・オンラインの記事にオレは仰天した。
「JAのコメ」に産地偽装の疑い、魚沼産に中国産混入
ダイヤモンド・オンライン 2/13(月) 6:00配信
「週刊ダイヤモンド」はJAグループ京都の米卸が販売するコメの産地判別検査を実施した。その結果、「滋賀産」や「魚沼産」として販売されていたコメに中国産が混入している疑いがあることが分かった。(週刊ダイヤモンド2017年2月18日号特集「儲かる農業」より)
JAグループ京都の米卸「京山(きょうざん)」が販売する複数のコメに産地偽装の疑いがあることが本誌の調べで分かった。専門の検査機関に産地判別を依頼したところ、「滋賀産」や「魚沼産」として売られていたコメに中国産が混入しているとの結果が出たのだ。
JAグループは農家が組織した農業団体だ。「農家がつくった組織なら産地偽装はしないはずだ」と信じてコメを買ってきた消費者もいるだろう。しかし、京山のコメを調べると、そうした消費者の信頼を裏切る疑惑が次々と飛び出して来た。
本誌は、京山が精米・販売したコシヒカリ4袋(各5kg)を「京都ひがしやまいちば楽天市場店」で購入し、産地判別において実績がある同位体研究所に検査を依頼した。
2週間後、検査結果を見て目を疑った。「滋賀こしひかり」の10粒中6粒が中国産と判別されたのだ(次ページ図参照)。
仮に、行政検査で同様の結果が出たとすれば、通知なしの立ち入り検査が行われ、取引伝票から不正の実態が調べ上げられるはずだ。
疑惑のコメの流通経路の特定は行政による検査を待たねばならないが、知らないうちに中国産米を食べさせられていたことになる消費者、自身が生産したコメに中国産を混ぜて売られていた農家の怒りはいかばかりか。
消費者庁のルールでは、大豆などの食品に「遺伝子組み換え作物ではない」と表示することを許されるのは、遺伝子組み換え作物の混入割合が「5%」までのものだ。そこまでなら“意図せざる”混入として許容される。
今回のように、「10粒中6粒」という混入割合を、“意図せざる”混入とするのはかなり無理がある。同位体研究所は問題のコメについて、「外国産米と判別される」と検査報告書に明記した(冒頭写真参照)。
長い記事なので一部引用にとどめるが、科学的な検査の結果明らかに偽装の疑いがあったということである。要するにJAグループ京都の米卸「京山」が外国産米を混入して水増しして販売していたということである。
この偽装米をなんと「京山」は「食べ比べセット」という形で販売していたらしい。米の味などどうせ素人には判別できないだろうという人を舐めたやり方である。安い米を混ぜてブランド米として高く売りつけるというこのイカサマで「京山」はいったいどれだけの利益を得たのだろうか。
ダイヤモンド社は、産地偽装の有無や組織的な指示があったのかを確認するため、JA京都中央会に質問状を送ったという。それに対して同会は「京山が、中国産米をブレンドしたコメを国産のコシヒカリとして販売した事実はありません」と回答し、偽装の疑いを否定したらしい。「京山」関係者は本誌の取材に対し「国家貿易の枠組み(SBS)でコメを輸入したが他社に転売した。精米工場には入れていない」と答えたそうである。さて、こうして偽装が明らかになった今。誰に責任を取らせるのだろうか。
今はさまざまな検査方法がある。農作物に於いても偽物の摘発は昔と違って確実に可能になった。JA京都中央会の方々はそうした知識も持たないで卑怯な金儲けに走っていたのだろうか。
オレはうまい米を食いたい。だからこそこういうイカサマは許せないのである。この偽装の黒幕は誰か。誰が不当な利益を得たのか。そうしたからくりをすべて暴いてもらいたいのである。
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