2016年07月16日(土) |
すべて陛下の御心のままに |
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天皇陛下が退位のご意向だという。皇室典範では生前退位ということを規定していないので法改正のために手続きが面倒だという。しかし、自分がどのように生きるかということに関して自己決定権というのはすべての人にあるはずだ。それは基本的人権の一つではないのか。どうして天皇陛下だけが自分の生き方を自分で決められないのか。陛下が「辞めたい」とおっしゃったとき、我々民衆が(戦前は臣民と言ったそうだが、今時そんなことばを使うとサヨクから攻撃されそうである。)その意志に逆らうことなどまことに恐れ多いことである。
天皇陛下や皇族の方々はさまざまな名誉職についておられる。そのために多くの公務が存在し、陛下は高齢になってもその激務をこなしておられるのだ。今、天皇陛下ほどの忙しい日々を過ごしておられる82歳が日本にどれだけいるだろうか。
オレの父が仕事をやめたあとの日々のことを思う。のんびりと家でテレビを見て図書館で借りてきた本を読み、たまに天王寺に出ては映画を見たり、四天王寺までブラブラ歩いたりしていた。日曜日には一緒にお好み焼きを食べに行った。天皇陛下も退位されるならその後に待ってるのはすべてが自分のための時間である。もう何も公務をする必要はなく、ただ一日中のんびりと美智子さまとゆっくりと過ごされることができるのだ。そうしてのんびりしてもらうことが実は多くの国民の望んでることではないのか。
天皇家に産まれてくると言うことは、自分の生き方を自分で決められないというある意味不幸なことだ。皇位継承順位が高い場合、「オレはそんなん面倒やから次男に譲るわ」というわけにはいかない。自分が天皇として即位するかどうかは自分の意志とは関係なく皇室典範によって定められている。どんな職業でも自由に選ぶことができる我々一般国民とは全く違うのである。そんな運命の下に産まれてきた宿命の中で、陛下は国民のために公務をこなし、親善のために各国を訪問し、82歳になる今日に至るまで国家の象徴として働いてこられたのである。
もしも陛下が「普通のおじいちゃんになりたい」と望んだとして、それをどうして国民が止めることができるだろうか。陛下の大御心に逆らうことなどあってはならないことである。宮内庁の木っ端役人どもが「そのような話は聞いていない」と大嘘をついていたが、あんな嘘つきの連中に囲まれてることこそが陛下にとって大いなるストレスだったのではないか。今やっとその呪縛から解き放たれることを選んだのである。その決断をオレは大いに支持したいのだ。
産まれてきたときにすでに死ぬまでの自分の人生が決められているという人は天皇陛下しかいない。陛下はその人生の中で国民のために多くの仕事をなされてきた。今、一人の日本国民としてできることは、陛下に対して深く感謝することしかない。すべては御心のままに、そうしてすべては陛下ご自身の幸福のためにこれから先の時間を使ってもらいたいのである。陛下も普通のおじいちゃんになって、孫たちの活躍を静かに見守るという生き方でいいじゃないか。一人の国民としてまことに僭越至極だが、そんなことをオレは思うのだ。そしてテレビで余計なことをしゃべってるクソ政治家どもよ、おまえらはみんな戦前なら「不敬罪」で処罰されるレベルだぜ。そんなこといえる立場かよ?
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