2016年03月23日(水) |
待機児童をたちどころになくす方法 |
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「保育園落ちた、日本死ね」という書き込みで話題になっ待機児童問題、オレは以前に保育所を運営する法人が補助金を受けていることや、保育士の待遇の悪さに比べてその理事報酬の巨額さなどをこの日記で話題にしたことがある。そこに既得権益が存在するということに関しては国会でも触れられることはなかった。既得権益者の利益を守りたいからこそ、わざと待機児童問題を解消させないという政治のあり方こそが間違っているという方向に議論を進めてもらいたいのである。
さて、のんびりと何年もかけて結局何もしない政治には何も期待できない。そうするとどうやって解決するかということだが、オレが注目してるのはAirbnb(エアビーアンドビー)や Uber(ウーバー)のようなサービスを保育という世界に導入するベンチャーが出現しないかということなのだ。
Airbnb(エアビーアンドビー)というのは自分の家とか使ってない別荘、家の中で空いてる部屋などを貸すサービスだ。その値段は1日5000円でもいいし、8000円でもいいし、とにかく自分で決められる。その値段に納得して使いたい人が申し込んでくれば、こちらは「カギは表の植木鉢の下に隠してあります」などと連絡すればいい。そうして副収入を得ることができるわけだが、決済はスマホ上のやりとりで終了してるのである。
Uber(ウーバー)という配車サービスがある。日本では白タクが禁止されてるのでこれを行ってるのはタクシー会社だけだが、海外での状況を説明すると、タクシーがなかなかつかまらない時に、スマホのアプリを起動して近くを走ってるクルマを探す。同じ方向に向かってるクルマの中から、「10ドルで乗せるよ」などとメッセージが入るのだ。これも決済はスマホアプリの上で済ませてしまうのである。
このようなサービスを保育の世界に導入すればどうか。保育士の資格を持っているが保育所で働いていない人はたくさんいる。もう専業主婦になってる人も多いし、高齢の方も居るだろう。そうした人たちがアプリに登録しておく。そして緊急に子どもを預けたいと思った母親が、登録してる人の中から料金と場所などで納得できる相手を見つければメッセージを送るのだ。保育場所は自宅でもいいし、それこそ2DKくらいの部屋を借りて小規模の施設を開業してもいい。保育士の資格があれば開業を認め、その代わりにきちっと保育されてるかどうかをチェックすればいい。そして利用者は事後評価をつけることができるので、そのデータを蓄積していけばいい保育士はたくさん「いいね」を付けてもらえるわけである。崩壊してしまったご近所さんのネットワークを補完し、相互扶助システムをスマホアプリを使って構築するようなものである。
オレは以前に公立高校で教えていた。その頃に教えていた女生徒の中で保育士の道を選んで幼稚園や保育所に就職した人はたくさんいる。しかしその多くは結婚を機にその仕事を引退し、子育てのために専業主婦になってしまい、その後は資格と関係ないパートやアルバイトをしている。子どもがある程度大きくなって手を離れれば時間もできるだろう。そうした労働力を活用することができればどうか。待機児童問題を解消することもできるだけではなく、新たな雇用機会も生まれるのである。
オレのようなただのオッサンが考えるくらいだからきっとこのようなアイデアを考えてる人はすでにいるだろう。しかし日本には厚い行政による許認可の壁が存在する。せっかくのアイデアもなかなか活かせないのである。クソ役人どももどうかここは「今現在どうしようもなく困ってる人たちの存在」というものに関して目を向けてもらいたいのだ。競争が生まれ、よりよいサービスを提供するものが生き残るという形が起きればもっとも望ましいとオレは思っている。
オレがかつて公立高校で教えた女生徒の多くがその後幼稚園の先生となって、オレの息子たちや姪っ子たちがお世話になった。彼女たちも今は40代、そのあたりの年代の女性たちが「保育」という現場でその能力を活かせるような機会を拡大できればどんなにいいだろうかとオレは思うのである。
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