2015年02月15日(日) |
ヤフオクのダフ屋を取り締まれ! |
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限定品のもの、もともと入手困難なものを転売目的で入手して、即座にヤフオクで売りさばこうとするあさましい連中がオレは嫌いだ。だから東京駅で発売の限定SUICAが大量に発行されて価値が失なわれたことを喜ばしいことだと思うし、トワイライトエクスプレスの切符に高額入札する人達を「あほか!」と思ってしまうのである。なんでそんな連中を喜ばせるのか。
この転売目的の入手行為、ならびに転売はそもそも違法ではないのか?
毎日新聞には次のような記事があった。
ヤフオク:トワイライトエクスプレス最終列車100万円超
毎日新聞 2015年02月12日 20時32分(最終更新 02月12日 21時11分)
札幌−大阪を結ぶ豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の3月12日の最終列車の切符が、発売直後にインターネットオークションに出品され、100万円を超える高値が付けられていることが12日、分かった。
引退する人気列車はプレミアチケット化する傾向があり、特に運行最終日の切符は、鉄道ファンの垂ぜんの的。ネットなどで法外な高値で転売されているのが実情だ。
最終便の切符は12日午前10時に発売開始と同時に完売。約50分後には「ヤフーオークション」で1枚が出品された。入札は1円からスタートし、約7時間で100万円に跳ね上がった。(共同)
最初から転売目的で入手しようとする輩がいるために、本当に手に入れたい人が入手することがますます困難になってしまう。そして、本当に入手したい人は法外なゼニを払って買ったりするのである。実に馬鹿馬鹿しい話である。このような出品者は即座に逮捕して切符は回収し、改めて通常の方法で販売し直すべきである。
それよりもオレが気になるのは今回運行停止となる「トワイライトエクスプレス」の車両がどうなるかだ。これだけ人気があるのだから、どうせなら他の路線を走らせればいいのである。新幹線の関係で青函トンネルが走れなくなるということなのなら、そうでない区間を走らせればいい。たとえば青森から日本海側を博多まで走らせて「裏日本エクスプレス」とかいうふうな形での長距離列車で残すことはできないのか。あるいはJR九州が「ななつ星」でやってるように、ぐるぐる回遊する形での運行はできないのか。少なくとも乗客は「移動の手段」ではなくその乗車を楽しんでいるのだから、だったらどこを走ってもいいはずだ。これだけの人気があるものをなくすのは惜しいのである。
日本にやってくる外国人観光客は日本国内の鉄道移動に新幹線を使うだろう。しかし、夜行寝台列車という選択肢を用意すれば、きっと多くの人たちがその快適さに気づき殺到するはずだ。大阪から九州方面という夜行寝台車を復活させれば、それは中国からの観光客の誘致につながるかも知れない。上海から船で長崎へ、そして夜行寝台で大阪という旅のプランも作れるはずである。
おっと、「ダフ屋を取り締まれ」という日記が別の方向に行ってしまった。
とにかく本題は、本来鉄道会社が得るはずの利益を、関係ない転売野郎が手に入れることが間違いなのである。その点JR九州の「七つ星」は最初からかなり高い料金を設定することで、ダフ屋の利益分を先取りしてるようなものである。トワイライトエクスプレスももっと高い価格を最初から設定していればよかったのである。そうすれば間でダフ屋に抜かれることもなかっただろう。今の5倍くらいの価格でも十分に売れたかも知れないのだ。
モノを販売するには適正価格というものがある。その価値が高いのに、それに比べて安い価格で販売されているものはダフ屋の標的となりやすい。JR九州の「ななつ星」のようにサービスと欲しい人の数に見合った価格を設定すれば、今回のように「テンバイヤー」たちを利することはなかったのである。
JR各社の今後のあり方を考える上で、運賃と快適さのバランスをどのように決めるのかということをぜひ熟考してもらいたい。通勤用の電車にグリーン車を連結して「ゼニを払ってでも快適に通勤したい」という人達のニーズを満たしつつ、十分な利益も確保するようにこれからの少子高齢化の時代を見据えた鉄道戦略というものがあるはずなのである。
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