2014年10月24日(金) |
SMバーに通う変態について |
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オレは「SMバー」というものがこの世に存在することを知らなかった。もちろん「バー」というのが「お酒を飲むための場所」であり、「SM」というのが「ボンデージ姿の女王様がムチで裸のオッサンを叩き、ローソクの蝋を垂らしていじめると、オッサンが嬉し泣きをして性的絶頂を迎える」という世界であることも知っている。しかし、その「バー」と「SM」が結びついた場所があるということは初めて知ったのである。どうやらそのお店では、店内で演じられるSMプレイを鑑賞しながらお酒が飲める上に、時にはお客もそのSMプレイに参加できるらしい。なんとも不思議な世界なのである。
もちろんオレは酒が弱いし「SM」には興味がない。だから「バー」に行くこともなければ「SMごっこ」もしない。そもそも世の中の男女で「SM」に興味がある人がどの程度いるのだろうか。きっとかなりの少数派であり、その性癖はおおっぴらにするものであないと思うのである。団鬼六の「花と蛇」が映画になったからと言って、女性たちがみんな杉本彩にあこがれて「縛って!」「わたしを縛って!」と求めるわけではないのである。
そういう特殊な世界の趣味をもっているという人間をオレは否定しない。しかし、そういうことに使うゼニは少なくとも自分のポケットマネーで支払うべきじゃないのか。そのゼニを、「政治活動費」から支出するのはどうかと思うのである。どう考えてもSMバーでゼニを使うことは「政治活動」とは思えない。それは「政治活動」ではなくて「性事活動」である。
世の政治家が「政治活動に使いました」と言って堂々と領収書を張り付けてるゼニの中には、こういうくだらないものや意味不明なものがたくさんまじってるということをがどんどん明るみになっていく。オレはあの兵庫県議の号泣議員こと野々村竜太郎氏の果たした功績は実に大きいと思うのである。彼は自ら人身御供となって、そのゼニの情けない使い方を教えてくれたのである。これからどんどん発覚するであろう議員たちのイカサマぶりについて号泣パフォーマンスで予告してくれたのである。彼こそある意味真の英雄だ。彼は世の政治家の不正を糾弾するために今度は号泣してもらいたいのである。
小渕優子の資金管理団体の会計責任者とされた人が「名前を貸しただけ」などと主張し、不明朗なゼニの流れの解明は困難になってるが、もしかしたら関係者の誰かが口封じで殺されたりして灰色決着ということになるのかも知れない。それが政治家の世界というものである。
オレは政治の世界には興味があるが、それは基本的に野次馬的な興味である。昔はもっと前向きな気持ちで「オレのようなまともな人間が政治を変えないといけない」と本気で考えていた。しかし最近はすっかり考え方が変わってしまった。それは自分が年を取りすぎてしまい、世の中をよくしたいという熱意がすっかり冷めてしまったせいかも知れないのだが、少なくとも今は政治に対して野次馬的な興味しか持っていない。「こんな馬鹿なことをしたらこんなことになるのになぜ気づかないのだろう」とさまざまな施策について思いつつ、だからと言ってそれを阻止することもできないので苦々しく見ているだけなのである。
傍観者であるオレはここで暴言を吐き散らし、そして世に警告を発する。しかしここでオレが放言していたところでそれは決して政治家のところまで届くことはないし、吸い殻や空き缶を投げ捨てるDQN野郎とかもオレの日記を読むことはない。
オレは面白い本を読み、いい映画を鑑賞し、気のあった仲間と談笑しつつ高等遊民として余生をのんびりと生きるのだろうか。50を越えて人生の残りが見えてきた今、考えるのはそういうことである。定年退職まであと10年もない。生きているうちにもっと世の中は悪くなってしまい、オレののんびりとした時間を許さなくなるのかも知れない。それもまた困ったことなんだが。
最近は「夏目友人帳」というアニメにすっかりはまっていて、いつも心癒されている。ああ、ニャンコ先生はとてもかわいい。
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