2014年04月15日(火) |
脱法ドラッグで人生が終了します |
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麻薬や覚醒剤の使用に比べて、脱法ドラッグはハードルが低いと感じている人が多いようである。大阪でもアメリカ村に行けばそういう類のものを売る店が多数あるらしい。オレはあまり脱法ドラッグ業界のことはわからないのだが、最近はそういうものを吸引したあげくに暴走運転などで事故を起こす馬鹿も多い。
「麻薬や覚醒剤の流通に関わった人間は全員死刑!」というのはオレの持論である。使用者よりも、その流通に関わった人間に厳罰を!と思うのである。だから中国で捕まった薬物仕入れ係の暴力団組員が死刑になっても別にかわいそうだとは思わないし、運び屋に仕立てられた女子大生が懲役20年になっても「馬鹿だなあ」と思うだけである。日本の裁判で「まさか渡された荷物に麻薬が隠されてるなんて思わなかった!」という言い訳を信じて無罪にする裁判員を見ると思わず「アホか!」と言いたくなる。
麻薬や覚醒剤よりもハードルが低いはずの脱法ドラッグ、実は一度やっちゃうと人生終了する危険なもののようである。吸引直後の車の暴走運転などが相次いでいることからもわかるように、かなり危険なシロモノなのだ。国立精神・神経医療研究センター(東京都)が精神病床がある全国の病院を対象に調査したところ、統合失調症のような幻覚・妄想状態が続くケースが半数近くに上り、覚醒剤患者を上回ったという。薬への渇望を抑制できない「依存症」も覚醒剤患者並みに多く、脱法ドラッグの乱用は覚醒剤と同様に深刻な健康被害につながるほど危険なものなのだ。一度やっちゃうと「人生終了」の危険物なのである。それが「規制の対象外」ということで白昼堂々と販売されていることもあるのだ。
またこの脱法ドラッグの問題点は、使用する年齢層の低さである。各薬物の乱用者を比較したところ、脱法ドラッグの平均年齢(27.9歳)が最も若く、男性の比率が90.5%と最多だったという。覚醒剤の乱用者の半数が暴力団と交流しているのに対し、脱法ドラッグの場合、暴力団と関わる人は7.1%しかなく、覚醒剤に比べて学歴も高い人が多い。脱法ドラッグはネット通販でも簡単に入手できるわけで、ごく普通の若い男性が、好奇心から脱法ドラッグの乱用を始めて依存症に陥ってしまうのである。
もちろん警察も完全放置しているわけではない。改正薬事法の施行により、この4月から危険性の高い「指定薬物」を含むドラッグについては、麻薬や覚醒剤と同様に所持・使用が禁止されていて、違反者には3年以下の懲役か300万円以下の罰金が科されることになっている。ただ、あまりにも薬物の種類が多すぎるのである。検挙したとして、容疑者が所持しているものがいったい何であるのかわからない時もある。もしかしたらまだ知られてない新たな商品かも知れないのである。使用者は新規薬物の人体実験の道具にされているようなものである。
こういうものを防ぐのはやっぱり「教育」の問題である。そして、長いことこの日記では「嫌煙権」のことなどを書いてきたわけだが、脱法ドラッグの害に比べれば、酒やタバコなんてはるかにマシである。嗜好品として一緒くたにしてしまうのはかなり乱暴ではあるが、タバコを吸う若者が減ってくる一方でいきなり脱法ドラッグに行っちゃうのだとすれば、それはより危険な状況ではないか。コントロールできる部分、危険度が許容できる範囲内でなんとか抑える努力も必要ではないかとオレは思うのだ。
どうすれば脱法ドラッグを社会から排除できるのか。脱法ドラッグの使用者は圧倒的に男性が多いという。そこに一つの光明がある。ここは女性にがんばってもらうしかないのだ。女性たちが普通の価値観として「脱法ドラッグ使用する人間はクズ」と常に意識して、周囲のそういうクズたちを見下し、常に「ドラッグ使用する男は最低」「そんな男とは絶対に付き合わない」「もし彼氏が使っているのわかったら必ず警察にチクる」という形で排除していくのがもっとも効果があるとオレは思うのである。
そしてもちろん流通させている連中を一網打尽にすることだ。警察はおとり捜査を取り入れて流通組織を解明し、どんどん検挙してもらいたい。犯罪収益をすべて吸い上げるだけではなく、関係者の厳罰化も徹底し、法改正で最高刑を死刑にしてもらわないと「日本は甘い」と世界からなめられるだけである。
運び屋に仕立てられた馬鹿を救済するのもやめてくれ。そういう馬鹿はみんな刑務所にぶちこんでしまえばいいのである。社会はそういう馬鹿を必要とはしないのである。「知らなかった」わけがないだろう。高額の謝礼をもらっているくせに。
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