2012年11月10日(土) |
みんなでプリンを食うんだ! |
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オレはプリンが好きだ。学生の頃はよく丼でプリンを作って食べたものである。ハウスプリンミクスを一箱使って、4人分くらいの大きさのプリンを一人で食べたのである。中にいろんなものを入れてどんな味になるのか実験も繰り返した。
最近でも仕事帰りにスーパーに立ち寄れば思わずプリンを買ってしまうことが多い。自分が食べるために3連プリンを買うのだ。しかし、夜寝る前に喰おうと思って冷蔵庫をあけるとなぜかオレの買ったプリンが存在しないのである。妻に訊ねると「食べた」ということである。なんということだ。喰うために買ってきたオレが喰えないのである。それでオレが「勝手に喰うな!」と抗議すると、「冷蔵庫は私の領域だ!」と妻に反論されるのだ。つまり、買ってきたプリンは冷蔵庫に入れられた段階でその所有権が妻に移転してしまうのである。そうなると3個しかないプリンは、妻と二人の息子に食われてしまうことになる。どうしても自分がプリンを食べたいならば最低でも4個買わないといけないのである。なんと理不尽なことだろうか。
そのプリンを、あろうことか京都教育大の生協が誤発注してしまい、通常20個の予定が4000個になってしまうという事件が発生した。注文を受ける側の人間がおかしいと思わずにそのまま処理されてしまうのがコンピューターに支配された今の社会の特徴である。京都教育大の購買部の棚はプリンに占領されることになったのである。
この模様はツイッターでたちまち実況中継され、多くの学生がこのプリンの消費に協力して、また生協の方も通常なら105円で販売する「森永の焼きプリン」を70円に値下げしたことで、数時間後には無事に完売することになったのである。事件を知った近隣住民も買いに来たという。
誰かが失敗をしても、ちゃんとそれを善意でカバーすることのできる組織や社会というのがオレは好きだ。プリンを買って食べることは誰にでもできることである。しかも通常よりも安いのである。オレなら「ラッキー!」と5個くらい買うだろう。きっと買いに来た人たちの多くは「安くてラッキー」という気持ちだったに違いない。しかしその結果として誤発注した人は救われ、大量のプリンは廃棄されることもなくちゃんと大勢の人の胃袋に収まったわけである。
以下は朝日新聞の記事である。京都教育大以外の大学も協力して販売したらしい。
焼きプリン4千個を誤発注→学生ツイートで「完売御礼」
【竹田真志夫】京都教育大学生活協同組合(京都市伏見区)で2日、プリン20個を誤って4千個発注してしまうミスがあった。騒動を知った学生らがツイッターで「お願い。プリン買ってあげて!」と購入を呼びかけると投稿が拡散し、その日売り出した204個が完売した。京都大など近隣5大学の生協にも販売を協力してもらい、即日完売する生協もあったという。
京教大生協の関係者によると、購買担当者が発注システムで数量を誤って入力し、2日に4千個のプリンが届いた。京教大だけではさばききれず、5大学の生協に計約3800個の販売協力を要請。京教大は2日、204個を自前で販売し、「ご協力お願いします」と陳列棚に張り紙をした。値段も通常105円から70円に値引きした。
張り紙を目にとめた学生らがツイッターで写真を次々と投稿し、購入を呼びかけた。投稿は拡散し、京教大では2時間ほどで完売。「心やさしい京教生の皆さん、ありがとう」。2日午後、完売後の棚に感謝のメッセージが張られた。
殺伐とした記事が多いオレの最近の日記だからこそ、オレはこの「プリン事件」をぜひとも取り上げてみたかった。オレがもしもその近くにいれば必ず買いに走っただろう。そして、決して学生数の多くない京都教育大の学生たちが、せっせとプリンを買いまくってこのミスをなんとかカバーしようと協力したという美談に拍手を贈りたいのである。
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