2012年10月21日(日) |
地下鉄車内での水素爆発は危険です |
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水素爆発は危険である。原子炉建屋を吹っ飛ばすくらいの威力があるのだ。満員の地下鉄車内で起きた水素爆発がどれほど危険なことであったのか、想像するだけでも恐ろしいのである。死者が居なかったことは不幸中の幸いである。それにしてもアルミと強アルカリが反応して水素を出すなんてことを知らなかったのは理科教育の問題であり、そのあたりをきちっと学校で教えて欲しいものである。馬鹿な中学生がシンナー吸引しながらタバコを吸うレベルまではいかなくても、かなり不用心だったことは間違いない。
読売新聞の記事を引用しよう。
洗剤とアルミ缶が化学反応し破裂…丸ノ内線事故
東京都文京区の東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅のホームに停車中の電車内で20日未明、洗剤の入ったアルミ缶が破裂し乗客十数人が負傷した事故は、洗剤とアルミ缶が化学反応を起こして水素が発生し、破裂した可能性の高いことが警視庁幹部への取材でわかった。
同庁は故意に破裂させた可能性は低いとみており、缶を持っていた女性から話を聞くなどして原因を調べている。
警視庁によると、缶を持っていたのは都内に住む20歳代の飲食店アルバイト女性で、千代田区内の飲食店での勤務を終えて帰宅途中だった。自分で飲み干したコーヒーのアルミ缶(390ミリ・リットル)に洗剤を入れ、蓋を閉めて持ち歩いていた。「(洗剤は)勤務先の店長からもらった」と話しているという。
簡易鑑定の結果、缶に入っていたのは強いアルカリ性の洗剤と判明。同庁は、洗剤の成分とアルミ缶が化学反応を起こして発生した水素が缶の中で充満し、破裂した可能性があるとみている。
女性は御茶ノ水駅から荻窪発池袋行き電車(6両編成)の先頭から5両目に乗車。車内は終電間際のため満員状態で、この女性を含む男性6人、女性10人の計16人の乗客の手や顔などに洗剤がかかり、やけどのような症状を訴えた。うち9人が病院に搬送されたが、いずれも軽傷という。
(2012年10月20日13時53分 読売新聞)
今回の事故は故意ではなかったということである。しかし、こんな簡単に危険物が製造できるわけで、誰かが同様に作製したアルミ缶を電車内に遺棄すれば、時間が経ってから水素爆発するのである。中学生にだってそういう時限爆弾が作れてしまうのである。なんて危険なことだろうか。
そして「故意」ではなかったにしても、「過失」は存在するわけで、この爆発物を製造してしまった女性に対して賠償を求める訴訟は起こせるだろうし、本人に「故意」はなくても、結果的に発生させてしまった被害に対しては責任を負うのである。それが社会のお約束である。
満員の地下鉄で突如起きた大爆発、オレはその場にいた方々がどれほど肝をつぶしたかを思わず想像して恐怖を感じたのである。ただ、どの方も軽傷だったということで不幸中の幸いだったわけだが、電車に乗る時にこんなことまで警戒しないといけないなんてなかなか大変なのである。
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