2012年06月26日(火) |
バスの運賃、抜き取りました! |
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昔、京都市バスで組織的な運賃の抜き取りが常態化していて、多数のバス運転士が処分されたという事件があったことをオレは覚えている。その後チケットの仕組みが変わって監視カメラも導入されて料金抜き取りが困難になったはずである。なんと高槻市バスで売り上げを振り込む前に抜き取るという方法で管理職が不正を行っていたことが明らかになった。ひどい話である。ゼニを賠償すれば済むような単純なことではない。読売新聞の記事を引用しよう。
高槻市営バスの収入、管理職ら2400万円盗む
大阪府高槻市は25日、市交通部の管理職ら3人が約2年にわたり、市営バスの運賃収入を管理する精算機から計約2400万円を盗んでいたと発表した。
市は3人を同日付で懲戒免職にするなど計12人を処分。22日付で高槻署に盗難として被害届を出しており、今後、業務上横領容疑などでの告訴も検討する。
市によると、市営バスの運賃収入はその日の営業終了後、車載の運賃箱に格納された金庫を営業所に持ち込み、解錠して精算機に現金を移している。
市が事務処理の見直しを進めるなか、今年1月までの2年間で運賃収入約4100万円が使途不明になっていることが判明。運賃収入額と精算機を通して銀行に入金した額の誤差を調べた結果、ほぼ連日、数万円単位で盗まれた形跡があることが確認された。
これを受け、市は5月から同部の職員30人に聞き取り調査。当時の営業所長(53)が、1日に千円札で3万円程度、計約600万円を盗んだことを認めた。運転手の健康管理などを担当する運輸主任(51)は、早朝や夜間に営業所で1人になる時間帯に約1800万円を盗み、別の運輸主任(53)も20万円を盗んでいたことを認めた。
いずれも、所長が管理する精算機の鍵で解錠したことを認めているという。3人はこれまでに、2122万円を弁済している。
市は、不明の約4100万円と、3人が盗んだとした約2400万円の差について、今後、他の職員が関与していなかったかを調べる。
市は25日午後、記者会見し、徳田忠昭・自動車運送事業管理者が「あってはならない悪質な行為。市民の信頼を損ない、申し訳なく思う」と陳謝した。
(2012年6月25日13時45分 読売新聞)
「あってはならない悪質な行為」なのは当たり前である。そんなことは言わなくてもわかっている。そして陳謝するのはこの事業管理者ではなくて抜き取りをやった本人たちである。まず市役所の前で一日中土下座させて市民にお詫びさせるべきだろう。その時に石を投げたり唾をはきかける市民がいるかも知れないが、それくらいの屈辱は甘受すべきである。やったことの悪質さに比べればなんでもないことだ。
2年間で4100万円ということだが、それ以前には抜き取りはなかったのだろうか。今回摘発された連中はみんな50代の管理職である。この連中が若い頃からなんらかの方法で不正を行っていたのか、あるいはすでに退職した先輩たちが同様の抜き取りを行っていて、それは管理職になった者たちが享受できるお小遣いという暗黙の了解があったのか、いずれにしてもオレは「2年間だけ」なんてありえないと思うのである。
公務員というまじめに勤め上げれば待遇が保証されているという身分にあって、このような不正を行う連中というのはいったい何が不満なのだろうか。せっかくの身分を捨ててしまえるような積極的な動機がこの行為に存在するのだろうか。オレには理解不能である。 毎日小遣いを抜き取っていたこのクソ野郎どもの行為がすぐにバレなかったのかはなぜか。高槻市の幹部は事件を知っていたのにもみ消そうとしていたのかも知れないなあ。まだまだ明るみに出ていないことがいくつもありそうな気がしたのである。
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