2011年10月25日(火) |
島田紳助はヤクザか否か? |
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島田紳助はヤクザか否か? この「ヤクザ」という言葉の定義することとはいったいなんだろうか。厳密に受け取れば「暴力団に所属する構成員のこと」ということになる。島田紳助は暴力団の方々との交際はあったかも知れないが。彼自身が暴力団員だったわけではない。だからこの「ヤクザだ」という言葉を狭義に解釈すれば、「島田紳助はヤクザだ」という記述は間違いであるということになる。週刊現代が島田紳助を「ヤクザ」と断定的に書いた記事に対して、事実無根だと島田紳助側が提訴したのである。産経新聞の記事を引用しよう。
島田紳助さんが「週刊現代」を提訴 暴力団との関係「全くの捏造」2011.10.24 14:46 [民事訴訟]
島田紳助さん
週刊誌「週刊現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、元タレントの島田紳助=本名・長谷川公彦=さん(55)と吉本興業は24日、発行元の講談社と同誌編集長を相手取り、計1億6500万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。
吉本興業によると、島田さんが暴力団関係者との親密交際を理由に芸能界を引退した問題に絡み、名誉毀損で報道機関を提訴するのは初めて。
訴状によると、週刊現代は今月15日号で、「切っても切れない『島田紳助と暴力団』」などと題した記事を掲載。島田さんが暴力団員と同席し、不動産取引の交渉を行っていたと指摘し、吉本興業についても「(島田さんが)極道の世界の一員と知りながら契約を結んでいた」と言及した。吉本興業側は「全くの捏造記事に他ならない」などと主張している。
◇
週刊現代編集部の話
「記事の内容には自信を持っている。今後も暴力団と島田紳助さんの関係について取材を続け、特集を組む予定」
この記事に対するオレの見解なんだが、確かに「ヤクザ」「極道」という言葉を狭義に解釈して、暴力団員であることとすれば、島田紳助を「極道の世界の一員」という書き方をしたことは事実と異なるだろう。しかし、この「ヤクザ」を広義に解釈すればどうか。我々の日常会話の中で、「あいつはヤクザや」といういい方はわりと日常的に用いられるのである。
たとえば外見がいかにも「ヤクザルック」という感じの容姿やファッションを好む人がいたとする。どう見てもヤクザである。その人のことを評して「あいつはヤクザや」といういい方をすることはよくあることである。
外見ではなくて考え方や主義主張、価値観がヤクザに近い方に対しても「あいつはヤクザや」といういい方をすることがある。「兵隊ヤクザ」「教師ヤクザ」「文学ヤクザ」などである。オレも大学生の頃の一時期、周囲から「文学ヤクザ」と呼ばれていたこともある。文学部というのは他の学部と違って就職でも不利だし、変な学生も多い。そういう意味ではヤクザな世界である。
さて、当該記事についてだが、島田紳助という元芸能人について報道されるさまざまなことを読んでいてオレが感じたのはまさに彼が「ヤクザ」であるということだった。この場合の「ヤクザ」というのは狭義の意味ではなくて広義の意味の方である。
それが事実であるのかどうかはわからないが、自分の番組に出してやる見返りとして女性タレントに性接待を要求したことがあったとすれば、それはきわめて「ヤクザ」的な行動である。番組出演者との間に親分子分の関係みたいなものがあったとすれば、それもきわめて「ヤクザ」的なことである。
今回の記事についてだが、週刊現代の側がこの「ヤクザ」という語を「広義の意味」で用いたのに、読解力の足りない人たちや、なんでも訴えてゼニにしたいと思ってる人たちがいちゃもんを付けただけのような気がするのだ。
島田紳助が「ヤクザか?」と問われれば、そうでなかったというのがおそらく事実だろう。しかし、「ヤクザみたいなやつか?」と問われれば、「はい」と答える方がかなりいるのではないか。「ヤクザみたいなヤツ」だった島田紳助が、そう書かれたことで週刊現代を訴えるというのはとても滑稽なことのようにオレには思えるのである。ヤクザまがいの恫喝を日常としていた男が「ヤクザみたいな」と書かれたことに反論できるのだろうか?
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