2011年10月07日(金) |
このまま世界はどこへ向かうのか? |
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あのリーマンショックとはいったい何だったのか。何十倍にもレバレッジをかけた金融商品を販売して「投資」をいつのまにか「ギャンブル」にしてしまったのはいったい誰なのか。オレはアメリカの金融関係者が作り出したさまざまな金融商品というのはすべて、投資家からゼニを巻き上げるための巧妙なツールに過ぎないと思っている。投資家の中で勝ち組になるのはごく一部の幸運な人たちであり、多くは資産を失って退場していくのである。しかし、絶対に負けない人たちがいる。それは金融商品を販売する側であり。自分たちに都合良くルールを決め、負けそうになったら政府に助けてもらうウォール街に巣くった連中である。あの連中が公的資金による巨額の資本注入を受けて危機を切り抜けながら、相変わらず高額報酬をもらい続けてることに対して市民の怒りが爆発したのだとオレは今回のデモを受け止めている。読売新聞の記事を引用しよう。
NYデモ、1万人規模に拡大…若者に労組が合流
【ニューヨーク=柳沢亨之】米ニューヨークのウォール街付近を占拠する若者らの抗議運動は5日、地元労組が参加する初の連帯集会が開かれ、過去最大の約1万人規模に膨れ上がった。
集会に参加したのは、教職員や小売店員、看護師らの労組。教育ローンの返済や就職難に悩む大学生らも多数が飛び入り参加した。会場となったウォール街周辺の公園では、労組代表らが壇上で米社会の格差拡大などを訴えると、「イナフ・イズ・イナフ(もうたくさんだ)!」との参加者の声がこだました。
会場では、オバマ大統領への支持と、草の根保守派「茶会運動」への反発の声も聞かれた。小売店員労組のジェーン・トンプソンさん(41)は「次も(オバマ大統領に)投票する。我々は『茶会』への対抗勢力となる」と話していた。
(2011年10月6日13時52分 読売新聞)
アメリカ政府はこの動きをどのように沈静化させるつもりだろうか。オレはこのデモの今後の成り行きを注目したいのである。
ギリシャはおそらくデフォルトするだろう。無駄な延命策をいつまでも続けられるものではない。そして財政基盤の弱いスペインやポルトガル、イタリアがそれに続くことになる。連鎖反応的に欧州の銀行が経営破綻していき、世界中を激震が走ることになる。もしかしたら「もっともギリシャの影響を受けない国」ということでまたしても円が買われるのかも知れない。
リーマンショックによって救済されないといけなかったのは、その余波で失業した人たちや、給料が減って生活の苦しくなった庶民の側ではなかったか。ところがそのゼニによって救われたのは、高額報酬をもらってふんぞりかえっていた金融マフィアのようなうさんくさい連中どもだった。彼らは責任を取って退場させられることもなく、そのまま居座り続けたのである。
このまま世界はいったいどこへ向かうのだろうか。実体経済の何倍にもふくれあがった金融システムが暴走し始めて、その結果として実体経済を壊滅させようとしているのが今の世界のゼニの流れである。自分で相場を動かすこともできないオレのような零細投資家はただゼニを温存して時を待つことしかできないのである。
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