2011年02月22日(火) |
中国で革命が起きればどうなるのか |
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どうすれば中国政府による軍事的暴走や少数民族迫害をやめさせることができるのか。共産党の一党独裁を終わらせる以外にその方法はない。もしも中国で公正な選挙が行われ、それによって政治指導者を選ぶ体制になれば、つまり民主化が実現すれば劇的にあの国は変わるだろう。しかし、中国というのは過去に文化大革命の時にそうだったように何事も極端なのである。民主化が実現すれば、現在の指導者たちはみな血祭りに上げられ、処刑されるかも知れない。だから中国政府は必死でその動きを阻止しているのだ。読売新聞の記事を引用しよう。
中国ネット厳戒態勢、「茉莉花」など検索規制も
中国の胡錦濤政権は20日、チュニジアの政権崩壊劇に倣って、インターネット上で呼びかけられた全国13都市での反体制集会を厳戒態勢で封じ込めた。
だが、4億5000万人以上のネット人口を抱える中国では、若者を中心に、当局の接続規制をかいくぐり、反政府的情報を共有しようとする動きが続いている。
同日午後、デモの呼びかけがあった上海市中心部の繁華街には、学生や会社員ら約50人が集まった。ある男性は「一党独裁を終わらせ、言論の自由を実現させたい」とささやいた。
長期独裁政権を倒したチュニジアに続こうとする「中国版ジャスミン革命」の要求は民主化。政権にとって、従来の愛国・反日デモよりはるかに危険だ。大卒のワーキングプア「アリ族」をはじめ、社会に不満を募らせる若者、貧困層が、中東と同じようにネットでつながる可能性も大きい。
20日、中国語で「ジャスミン」を意味する「茉莉花」のネット検索ができなくなった。文中に「茉莉花」の単語を含む携帯電話のショートメッセージは送信できなかった。簡易投稿サイトでは、集会場所の広場名の検索もできなくなった。
(2011年2月22日01時14分 読売新聞)
いくら中国政府が国内でネット規制を行っても、海外のサイトまで規制することはできない。それこそすべてのネットに接続できる回線を遮断するくらいの乱暴なことをしない限り不可能だ。そして規制すること自体が民主化の流れに逆らうことである。為政者が国民を団結させないためには集会・結社の自由を奪うのがもっとも手っ取り早い手段である。今の中国政府の対応はまさにそれだ。
これまで中国は国民の怒りが政府に向かうことを極度に恐れてきた。尖閣諸島をめぐる「反日」の動きなどはまさに政府による情報操作で国民の不満をそらせるためであった。そして馬鹿な連中はその尻馬に乗って、中国の覇権主義を支持し、国益だと思っていたのである。しかし、すべての中国の市民が馬鹿であるわけではない。中国政府はスーダン政府軍に武器を供給しているが、他国でも同じように為政者側、体制側を支持して革命を押さえ込もうとしていることを知ったとき、中国人民はどのように受け止めるだろうか。市民に対して発砲し、弾圧するような独裁者を世界の誰が支持するだろうか。ネットを遮断し、規制を強化すればするほど中国政府は国民の支持を失い、孤立していくだろう。
中国で市民による革命が起き、民主化が実現すればその影響は計り知れないものとなるだろう。国家による統制経済によってバブル崩壊を避けてきたわけだから一時的に土地や株価は暴落するだろうし、その影響で世界経済は大混乱するはずだ。リーマンショックどころの話ではない。また、仮にその民主化が実現しても中国の場合は国民のモラルが豊かさに伴っていないだけに治安は悪化し、逆に生活のレベルは民主化以前よりも悪くなるかも知れない。それでもオレは民主化が実現して欲しいのである。
今、世界の名もなき市民たちはインターネットという手段を手に入れた。上手に活用すれば世界の誰もが同じ資格で政治に対して発言することができ、政治に参加することができる。市民は水平的に連帯できるのだ。これこそが戦争を防ぎ、各国が無意味な軍備にゼニを使うことを阻止する大きな力につながるのではないか。
それにしても世界でこんな劇的な動きが今起きているのに、内部抗争や権力争いに明け暮れている日本の政治家どもは救いようのない連中である。どうせ「失言」しかできないと思うが。
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