2011年02月15日(火) |
日本人にとってバレンタインデーとはなにか |
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昨日はバレンタインデーだった。妻からの義理チョコしかもらえないオレのようなオッサンにとって、そんな日はもうどうでもいい一日なんだが、スーパーの店頭などに並ぶさまざまなチョコを眺めること自体はとっても楽しかったのである。
もとは菓子屋の陰謀だったという日本発(?)のこの「女性が男性にチョコを贈る」という行事が世界中に広まって、今やイスラム圏でもバレンタインデーに熱狂する若者が居て、宗教指導者が頭を痛めているらしい。また韓国ではホワイトデーの後にブラックデーなんかが作られたり、便乗商法が盛んなのである。
日本人はその精神性とかを全く無視して行事を行う。これは昔からの伝統であり、さまざまな宗教のものをみんなごちゃまぜにして取り組んでいた。七夕がもとはどういう行事だったのか知ってるのはオレのような古典を教えている教師くらいだろうし、それを知ってるからといって何か得をするわけでもない。
ではなんのためにバレンタインデーが今存在するのかというと、やはりお菓子屋の陰謀だと思うのだが、もはやそれをあてにしてるのはお菓子屋だけではなく、衰退する一方の百貨店業界や外食産業、そして輸入業者など小売業界のさまざまな部門がこのイベントに便乗してモノを売ろうとしてるのであり、小売業界にとってなくてはならないイベントになってしまったというのが正直なところだろう。
オレが最近知った言葉に「逆チョコ」「友チョコ」というのがある。高価な本命チョコではなくて、もっとお手軽に購入できる廉価なチョコはそのような分類で並べられている。「逆チョコ」は男性から女性に贈るものであり、「友チョコ」は友人同士で贈答するモノだということなんだが、どういう名目であってもとにかく何かが売れればいいのである。
しかし、こんなにみんながチョコのような大量に砂糖が入ってるものを食べて大丈夫なんだろうか。ノンカロリーやノンシュガーのチョコはないのだろうか。オレはそんな心配もしてしまうのだ。こんなに甘いモノを食べまくって絶対にカラダによくない。こんなに食べてどうするのか。そう思いつつオレは食べるのだが。もともと一年中オレはよくチョコを食っていたし、この時期だから特別に食いまくるというわけでもない。
そこでオレはふとバレンタインデーの残されたもう一つの意味について気がついたのである。それは虫歯だ。
子どもを虫歯にしないようにと一部の親は小さい頃からお菓子を禁止したりする。その結果、甘いお菓子がこの世に存在するということを知らないまま育つ子どももいるのである。ところがある程度成長すると否が応でもこのバレンタインデーというイベントが存在することを知ることになり、世の中にはチョコレートというものすごくおいしいお菓子があるということを生まれて初めて知るのである。食べてしまえばもう歯止めはきかない。かくして我が子の歯を守ろうとした親の努力はたちまち灰燼に帰すわけだ。
しかし、甘いモノになれていないお口が大量の砂糖にさらされるとどうなるのか。たちまち虫歯になるのである。そこで喜ぶのが歯科業界である。今都市部では歯医者は余ってると言われる。彼らにとって、どうやって生き残るかというのは大変な難問なのだ。そんな時に、大量の虫歯患者を発生させてくれるこのバレンタインデーというイベントはとてもありがたいのである。ノンシュガーのチョコなんかくそくらえである。どんどんチョコを食って、どんどん虫歯になって、どんどん歯科医院に来訪して下さいというのが彼らの戦略なんだろう。恐るべしである。このバレンタインデーというイベントは、実は歯科医師さんたちの業界のためにあったのだ。
うーむ、そんなことは今まで考えたこともなかったのである。そういえば逆チョコの食べすぎなのか、妻も歯科医通院中なのである。
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