2011年02月09日(水) |
火山灰のついたホウレンソウを買おうぜ! |
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霧島・新燃岳の噴火活動はまだまだやむ気配を見せず、周辺地域には大量の火山灰が降り注いで農業に大きな被害が出ている。都城では特産のホウレンソウも火山灰をかぶってしまったのである。その火山灰をかぶったホウレンソウが今、格安で店頭に並んでいる。それを率先して買うことで、我々は被害に遭った農家を支援することができるのだ。朝日新聞の記事を引用しよう。
火山灰ついたホウレンソウ 格安で人気 都城で店頭に 2011年2月8日5時40分
霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)噴火による火山灰に覆われて大きな被害を受けた宮崎県都城市産のホウレンソウが、都城市内のスーパーの店頭に並んでいる。値段は通常の半額ほど。火山灰が少し付いているが、消費者の反応は上々という。
都城市花繰町のスーパーは3日から4株1袋を100円で販売し、「若干灰が残っているようです」との断り書きを添えた。店によると、それまで並べていた198円の通常品の売れ行きは1日40〜50袋だったが、今は120〜130袋に増えているという。
火山灰を落とすために2度洗い、3度洗いした野菜を受け入れる店も出てきており、JA都城は地元農家に「作物は畑の土に混ぜ返さず、収穫を」と呼びかけている。
市農政課によると、降灰による農業被害は4日現在で約6650万円。このうち収穫最盛期だったホウレンソウの被害額は約4600万円と突出している。宮崎県によると4日現在で県内の農産物被害は約1万1500ヘクタール、約1億5200万円に上るという。(知覧哲郎)
オレは火山灰をかぶった農作物がどうなるのだろうかと危惧していたが、この報道を知って少し安堵している。半値とはいえ、すべて廃棄ということにならずに済んでよかったと思うからだ。
今回の噴火活動で霧島周辺のホテルでは観光客のキャンセルが相次いでいるという。しかし、本当に危険なのは火口のすぐ近くだけであり、20キロ近く離れたところまで火山弾が飛んでくるわけでもない。確かにクルマに火山灰が積もるのは不快かも知れないが、洗車すれば済むことである。それよりも今、憂慮される事態は旅行者がキャンセルすることで霧島周辺の観光地が大打撃を受けていることなのだ。どうしてこんな時こそ現地を訪問してその状況を見学しないのか。火山活動を間近に見学できるチャンスなどそうそうないはずだ。火山国であり地震国である日本で、その被害に対して地元の方々がどのように対処し、どのような現実がそこにあるのか。少なくとも全国の自治体は職員を派遣して視察させるべきではないのか。観光客は旅行をキャンセルすることではなく、予定通り現地に赴くことが自然災害に苦しむ人たちへの支援になることを理解するべきだ。
この噴火活動のさなかにも、毎朝駐車場の火山灰をきれいに掃除し、露天風呂をきれいに洗って旅行者を迎えようとどのホテルも準備を怠らないで待ってくれているのだ。やむを得ず支障が発生するとしてもそれはホテルの側の責任ではない。
観光だけが旅行の目的ではない。自分の目で火山灰の被害の実態を見てくること、そして微力であっても何かお手伝いをしてくること、それが旅の目的であってもいいはずである。もしもクルマで都城を通過する方があればそのときは市内のスーパーで販売されている火山灰をかぶったホウレンソウを買おう。それがささやかながらも確実な支援につながるんだから。
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