2010年09月24日(金) |
橋下徹知事は大阪の独裁者を目指すのか? |
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オレは橋下知事の教育施策に関しては全面的に反対だ。彼が非常勤教員の報酬をどんどん削減した結果、大阪では教員のなり手が激減してしまった。教員採用試験の競争率も中学校などは2倍を割り込んでいるという。私立学校への助成金もどんどん削減されていく。くだらないバラマキ政策なんかよりも教育に投資することの方がはるかに国を豊かにするということが全然わかってないのである。ひったくり日本一、児童虐待日本一の大阪の治安やモラルを立て直すために必要なのは教育の充実なのだ。それを彼が理解しない限り積極的に支持する気はないのである。
橋下知事が大阪の独裁者を目指すために必要なのは議会を支配することである。そのために彼は「大阪維新の会」という地域政党を立ち上げて議会で過半数を獲得するという戦略に出た。その地域政党には自民党など既存政党の現職議員が参加した。選挙で勝つために橋下ブランドを利用したかったからである。国政政党の座から滑り落ちた自民党に義理立てするよりも、これから勢力が拡大するであろう橋下新党に参加する方が選挙で勝てると考えたとき、多くの旧自民党議員が橋下知事の「大阪維新の会」に参加したのは自明の理である。政治家は当選してナンボである。
読売新聞から「大阪維新の会」に関する報道を引用しよう。
「大阪維新の会」82人公認、既成政党と対決へ
大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」は15日、大阪市内のホテルで初めての政治資金パーティーを開き、来春の統一地方選で府議選(選挙時の定数109)、大阪市議選(同86)、堺市議選(同52)に擁立する新人33人、現職49人の計82人を1次公認候補として正式発表した。
橋下知事は「ワン大阪(大阪都)実現のため、大戦争となる統一選でぜひ勝たせてほしい」と既成政党との全面対決を宣言した。一方、「刺客」を送り込まれる自民、民主両党などの現職議員は警戒感を強めている。
同会はパーティーの前に会議を開き、自民党府連が16日の党紀委員会で自民党籍を持つ同会の現職府議ら40人への離党勧告を決めるのを受け、一致して離党する方向性を確認した。
パーティーでは、立候補予定者全員と壇上に並んだ橋下知事が約2000人の参加者に向かい、「大阪の停滞の原因は全体の指揮官がいないこと。大阪市も府も全部つぶし、新しい役所を作る」と大阪都構想実現への意欲を語った。
新人の内訳は、府議選16人、大阪市議選11人、堺市議選6人。弁護士や会社役員、モデル、国会議員秘書ら多彩な顔ぶれで、同会の公募に応じた約200人の中から選んだ。府議選では、現職不在の34選挙区のうち16選挙区に候補を擁立。大阪市議選でも現職不在の選挙区を中心に決めた。
堺市議選に立候補予定の井関貴史さん(36)は昨年9月の同市長選で、橋下知事が支援した現市長に敗れた。井関さんは「市長選では橋下知事の手法を批判したが、私の方に未熟な面もあった。政策には共感できる」と話した。
同会は8月下旬から橋下知事が参加するタウンミーティングを各地で開くなど、統一選に向けた活動を本格化。さらに2か月以内に数十人を追加公認し、3選挙(同計247)でそれぞれ過半数獲得を目指す。(2010年9月16日15時32分 読売新聞)
この記事を読んでオレが興味を持ったことは、かつて堺市長選挙で橋下氏の擁立した候補に敗れた、つまりかつては反橋下側だったはずの井関貴史氏が「大阪維新の会」に加わってることである。井関氏にしてみれば「かつての敵」であったはずの橋下氏を、「私の方に未熟な面もあった」と選挙の敗北を素直に認め、「政策には共感できる」とわだかまりを捨ててその新党に加わったことである。オレは受け入れた橋下氏も、そして新党に身を投じた井関氏もなかなかしたたかだと思うのである。これは両者にメリットがあるからだ。橋下氏にしてみれば、「志を同じくする者なら過去は関係ない」ということをアピールするのに大いに役立ったわけだし、若い井関氏にすれば今度は橋下氏のもとで堺市長選挙に再チャレンジさせてもらえる可能性を得たわけだ。
橋下徹大阪府知事は今後どんな戦略を考えているのだろうか。「大阪維新の会」を単なる地域政党にとどめるのではなくて、そこから国政選挙の候補者も擁立してきそうな気がする。既存政党への挑戦である。彼は大阪を起点にして、日本の政治そのものを変えたいのかも知れない。それはなかなかたいしたことであるからオレは素直に応援したい。ただ、橋下氏の教育政策は間違ってる。一教員としてのオレは、その部分に関しては100%支持しない。もしも橋下氏が大阪の独裁者から日本の独裁者へと成長するならば、日本中の教員の待遇が悪くなりそうで大変困ったことなのである、
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