2010年05月21日(金) |
なぜこんなに円高なんだ? |
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世界一政府の借金が多いのはおそらく日本だろう。金額ベースではアメリカかも知れないが、GDP比率では最高だと思うのである。国債を償還するゼニがないからまた新たな国債を発行し・・・というふうに、サラ金の借金を別のサラ金で借りてという状況が今の日本で起きてるのだ。最後には超インフレを起こして借金を軽くするか、あるいは国家破産で借金を踏み倒すか、どちらかしかないとオレは思うのだがそんな日本の通貨、円をなぜ世界の投資家は買うのだろうか。オレには全く意味がわからないのだ。
日本政府の借金はこれから増えることはあっても減ることはない。このまま借金が増えていけばいずれ国民はそれを抱えきれなくなる。そして人口は減っていく。そんな国にどんな未来があるだろうか。それなのになぜ円高なのか。もっと世界は日本の惨状を知るべきだ。知っていれば為替取引で円を買いではいるなんて馬鹿なことはしないに決まってると思うのだ。
欧州やアメリカで株価が下げるとき、中国で上海株が下げるとき、なぜそこで「リスク回避の円買い」となるのか。リスクを回避するためならむしろ売るべきだろうと思うのである。
政府も円安が国益だとわかってるならば、もっと財政不安をあおり立てないとだめだ。「日本はギリシャよりもひどい」「軍事費に圧迫されて疲弊されていたあの太平洋戦争の頃よりも今の借金はきつい」などと世界に宣伝しないとダメである。そして菅直人には「将来、国債の償還不能は起こりえます」と言わせろ。それ以外に今の日本を救う方法はないのである。このままではじり貧だ。円高で輸出産業は壊滅し、その結果法人税が減少してさらに国家財政は苦しくなる。歳入不足で借金するしかないということを世界中の投資家に教えてやらないとだめなのだ。正直に「我が国はもうダメぽ」と宣言するしかないのだ。
「ギリシャなんか日本の借金に比べればたいしたことありませんな」
と菅直人が言えば、ギリシャを救うことができるかも知れない。「日本に比べればまだマシだ」ということを知ったら、欧州の諸国はこの未曾有の経済危機を乗り切れるかも知れないじゃないか。
あともう一つ不思議なのはアメリカから中国への人民元の切り上げ圧力があるということである。今はドルと人民元はほぼ固定レートなんだが、そのために中国の輸出に有利に働いてるということで元を切り上げさせて、中国の貿易黒字を減らしたいのだということらしい。ただ、今世界で一番強い通貨は元かも知れず、その元と固定相場制をとってることでドルも価値を維持できているということがわかってないのだろうか。このまま固定相場制を維持することでドルは元という強力な後ろ盾を得て、価値を安定させられるのである。それなのになぜ対ドルで元を切り上げたいのか。浅学非才でしかも外国為替の仕組みが今ひとつわからないオレの頭脳ではとうてい理解できないのである。
円高になれば日本に来る観光客も減ってしまう。これは日本にとって大きなマイナスである。人口減少がこれからずっと続くことが確定していて、もはや成長が期待できない日本にとって、内需拡大の唯一の方法が外国人旅行者を増やすことだ。それなのに中国人の個人旅行には妙な制限をつけていたりして、観光産業がこれからの日本を支えるということがちっともわかっていないのである。
オレが昔東欧を旅行したとき、その物価の安さに仰天したものである。こんなに安いことを知ったら日本人が大挙して押し寄せてもおかしくないのになあと、とにかく不思議だったのである。ポーランドのズロチというお金は公定レートなら1ドル=450ズロチくらいだったが、闇では1ドル=2000ズロチくらいで取引されていた。つまり闇両替すれば使い切れないくらいの現地紙幣が手に入ったのである。(これは厳密には法律違反になるのだろうが、もう時効だ。許してくれ・・・)
今日本に来る外人たちは「なんて物価が高いのか!!!」と嘆いていることだろう。だったら強烈な円安を起こして外国人旅行者に「日本はなんでも安い!」と思わせないとだめだ。海外からの旅行者には空港で無条件に「お祝い金」をばらまくとかして観光客を強引に誘致して、その観光客には「日本はなんて物価が安いのか」と思わせてリピーターにしないといけない。そのためにも円安が必要なのである。
日銀総裁も機動的な為替政策という点では全くあてにならない。残るは菅直人の失言だけである。菅さん、今の日本を救えるのはあなただけだ。その失言を国民はみんな待ってるのである。早く言ってくれ。「日本政府は借金を返す気はない」と。
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