2010年03月29日(月) |
広島そごうの外商はサイテーだな |
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百貨店という存在はすでにその役目を終えたとオレは思っている。老舗の百貨店はもはや成長の余地はないだろう。もしも可能性があるとすれば中国や東南アジアに進出して、そこで金持ちの客をつかまえることくらいだろうか。
オレが子どもの頃は、百貨店には夢があった。阿部野橋の近鉄百貨店の屋上にはちょっとした遊園地があって、そこで乗り物に乗ったりしたし、大食堂はやはり子どもにとって憧れの場所だったのだ。しかし今の子どもはそんなショボイ遊園地には見向きもしないだろう。今、阿倍野近鉄が超高層ビルに建て替えようとして工事中なんだが、その借金で下手をすると近鉄はコケるんじゃないかとオレは心配してしまうのである。
なりふり構わず金儲けに走らないといけない百貨店がどういうことをするかというと、こんなふうに認知症の女性をだまして高額商品をどんどん買わせるというやり方がある。おそらくこんなことをしている百貨店の外商の連中は日本中に存在するのだろう。こうして報道されるのはほんの氷山の一角であるとオレは想像している。
アサヒコムの記事を引用しよう。
認知症女性に7千万円分大量販売 広島・そごう外商社員 2010年3月28日15時0分
認知症が疑われる広島県内の女性(87)に対し、同県内の大手百貨店そごうで外商を担当していた50代の男性社員が、2008、09年に貴金属や絵画など約680点、約7千万円の商品を売っていたことがわかった。女性は今年1月、認知症と診断され入院した。そごうは「認知症だとは気づいていなかったが、結果的に行き過ぎだった」と説明している。
女性の親族や関係者によると、女性は99年に夫を亡くして一人暮らし。数年前から症状が進んでいた疑いが強いという。社員は女性宅に頻繁に通い、鍵も預かっていたという。
当初は菓子や総菜などを月数万円買う程度だったが、06年ごろから高額商品の購入が増加。08〜09年には、ダイヤなど貴金属約80点(計約5千万円)、絵画約20点(計約1千万円)のほか、数十万円の食器類なども大量に買っていたという。
女性は主にクレジットカードで支払っていた。決済前には社員が銀行まで女性に付き添い、カードの口座に現金で入金させていた。昨年12月、銀行側が「振り込め詐欺ではないか」と地元の消費生活センターに通報し発覚した。
女性宅からは、包装したままのダイヤや絵画も見つかった。女性は「ダイヤは好きじゃない。社員に買わされた」などと話しているという。女性側は「判断能力の低下につけ込んだ悪質なやり方だ」と指摘。近く成年後見人を選任し、そごうに代金の返還を求めることも検討している。
そごうは社員を外商担当から外し、調査している。広報担当者は「社員は女性が認知症だと認識していなかったが、結果として行き過ぎた販売だった。誠心誠意対応したい」と話している。(加戸靖史)
87歳の一人暮らしの老婆が、そんな高額の買い物をじゃんじゃんしていること自体どう考えてもおかしいわけだが、この詐欺社員の「認知症とは気づいていなかった」というのは大ウソである。まだ「認知症とわかったのでついついだまして買わせた」と正直に罪を認めた方がマシである。この「高額商品押し売り事件」の非が、その外商社員とそごう側にあるのは明らかなのに、「気付いていなかった」とのうのうと言い訳する時点で、量刑は10倍くらいにしてもかまわないとオレは思うのだ。そごうはすべてのゼニを返した上で、この詐欺社員は懲役20年、そして広島そごうの責任者もこの押し売りについては「知らなかった」ではすまされないわけだから監督責任と言うことで実刑判決を喰らわせるべきだろう。
もしかしたらこの詐欺社員はきっと愛人にでも「いくらでもカネを払う頭のボケたばあさんなんだよ!」寝物語に語っていたのかも知れない。詐欺であるということを認識していたはずであり、だからこそ重い罰を与えるべきである。百貨店の信用を失墜させた責任はまことに重いのである。
その昔、少しオレが好意を寄せていた女の子が某大手老舗百貨店に勤めていて、たまに連絡をくれた時はいつも「あと○○円分、売り上げに協力して欲しい」だったことを思い出す。その百貨店はいつもフロアに客がなくて閑散としている不思議な店だった。どうやって利益を出してるのだろうと不思議に思ったが、そうして社員にノルマを課してたのだから哀れである。タコが自分の足を食うような形でしかやっていけなかったのかも知れない。
百貨店というビジネスモデルが成立できたのは、日本がまだ高度成長の頃で人々が百貨店での買い物に夢を感じることができたからである。服も家電もオモチャもお中元もお歳暮も、みんな百貨店で買うのが普通だった。それがいつのまにか家電はヤマダ電機へ、服はユニクロへと流れ、お中元やお歳暮は楽天市場の通販で済ませるようになると三越や高島屋、大丸や伊勢丹はその存在意義を急速に失ったのである。リストラの嵐が押し寄せ、不採算店はどんどん整理されていった。バブルの頃に地方に進出した大手は次々と撤退していった。そうしたじり貧状態の中でなりふり構わぬ金儲けに走るようになった結果、こんな詐欺的押し売りにまで手を染めるようになったのである。これは個人の犯罪と言うよりは組織の犯罪である。こうした犯罪を社員が起こすことは、百貨店が一人一人の社員にノルマを課し、その犠牲によって成り立ってきたことと無関係ではないだろう。
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