2010年02月06日(土) |
国公立大学を学費無料にしてください! |
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国公立大学が個別に実施する二次試験の願書が2月3日に締め切られた。平均4.4倍と言うことだが、センター試験終了後に行われたデーターリサーチでそれぞれの大学・学部のボーダーは把握できている。それを見ていて感じたのだが、地方の国公立大学が易しすぎるのである。どうしてこんなことになってしまったのか。センター試験の得点率が6割程度であっても合格可能圏の国公立大学があるのだ。そんなレベルなら大学の授業について行けるのかとオレは危惧してしまうのである。
確かに景気が悪いので去年よりも地方の国公立大学への志願者は増えている。首都圏の私大に子を通わせるだけの余裕のない家が増えたからである。しかし、それ以上に易しくなってしまっている。地方の人間がそのまま都会に行くのをあきらめて地方の大学に行く状況という状況では世の中は変わらない。大学受験というものをもっと劇的に変えようと思ったら、都会の人間がどんどん地方の大学に殺到するような仕組みを作らないとダメだ。その方法が、国公立大学の授業料の完全無料化である。全国の国公立大学の学生数をざっと50万人として、その授業料の年間53万5800円を掛ければ2690億円である。年間にたったこれだけのゼニを使うだけで全国の国公立大学の授業料を無料にできるのだ。しかし、無料にすれば都会の秀才が地方の国公立大学にやってくるわけでその効果は計り知れない。高校授業料無償化などよりもはるかにインパクトのある教育政策である。同時に奨学金制度を縮小する。つまり、「貧しい者は努力して国公立大学に入るしかない!」という仕組みにしてしまえばいいのだ。
戦前に全国にあった師範学校は尋常小学校の教員養成が主目的だった。授業料が無償だったので貧しい若者はそこを目指した者が多かったのである。教育の中核を担ったのがそうした貧しい階級の若者が多かったということが、戦前の教育のひとつの特徴だったと言えるかも知れない。
昨今、地方のかなりの比率の国公立大学が入学してくる学生のレベルの低下に頭を痛めている。高校の内容を復習することからはじめないといけない場合もあるという。そんなことになってしまった状況を放置して言い訳がない。国公立大学には税金が使われてるのだ。だったらなおのこと優秀な学生を選抜してそこに税金を投入すべきである。やる気のないアホのために税金をドブに捨ててはいけないのだ。
また、こうして無料にすることで国公立大学の人気が高まり、その結果残った優秀な学生が私立大学の間で奪い合いになって競争が激しくなれば、私大の中には学費を下げることで対抗する所も出てくるだろう。大学の学費というものに自由競争の論理が働くことはいいことだと思う。もっとも私大が学費を下げた分をコスト削減に走って、教育レベルそのものを低下させてしまえばお話にならないのだが。
まじめな高校生も、ふまじめな高校生も、学生服を改造してツッパリスタイルで変な髪型にしてブイブイ言わせてる見るからに頭の悪そうなヤツも、やる気がなくてすぐに中退してしまうヤツも、みんな「高校生」というだけで学費無料にするという民主党の政策にはオレは大反対だ。ちゃんと無料の対象は選別すべきである。しかし、高校段階でのその選別は困難だ。それでオレは「統一の基準で線引きできる」大学入学時点からの無料化を提案するのである。
授業料が無料になって都会の秀才がどんどん地方に来るようになれば、地方の国公立大学は一気に活性化するだろう。全国で唯一「有機デバイス工学科」というユニークな専攻を持っていて「有機EL」の研究をしている山形大学工学部のようなところには全国から意欲ある優秀な学生が集まってくることになる。人材が集まり、その結果大学での研究が盛んになるのならば単なる費用以上の効果が期待できる。
努力した者にもしなかった者にも等しくゼニをばらまく現行政策にいったい何の意味があるのか。ゼニというものは努力の結果もたらされるものだという仕組みこそが世の中を正しい方向に導くのである。
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