2010年01月28日(木) |
ペンギンを盗んだ男 |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
「太陽を盗んだ男」は沢田研二だが、「ペンギンを盗んだ男」はペット店主だった・・・
確か西原理恵子さんのエッセイで読んだと思うのだが、子どもの頃に野良猫や野良犬ならぬ野良ペンギンを見たことがあるという。漁師が連れて帰ってきて港で放したのがそこらに住み着いていたという話である。もしも現代のことならかなり話題になっただろう。ペンギンを勝手に持ち込むというのは間違いなくワシントン条約に違反する行為だから大問題である。
ペンギンはかわいい。持ち帰りたくなるのもわからないでもない。その思いがつのってこの男は動物園ではなくペンギンを自宅で飼おうとしたのだろうか。これはペンギンを盗んだ男の話である。読売新聞の記事を引用しよう。
動物園のペンギン盗む、ペット店主がバッグに入れ
長崎県西海市の動植物園「長崎バイオパーク」からペンギンを盗んだとして、県警西海署は27日、福岡市西区女原、ペットショップ店長本田旭容疑者(24)を窃盗容疑で緊急逮捕した。
発表によると、27日午後3時半頃、フンボルトペンギン1羽をキャリーバッグ(高さ約55センチ、横約35センチ、奥行き約25センチ)に入れて盗んだ疑い。
本田容疑者は、容疑を認め、「ペンギンを返しに来た」などと供述しているという。同署は、いつ、どのようにして盗んだか追及している。
同パークが「挙動不審な男がいる」と同署に通報。捜査員が出入り口で本田容疑者に声をかけ、バッグを確認したところ、ペンギンが入っていた。雌で体長約50センチ。けがはなかった。
フンボルトペンギンは、南米に多く生息。ワシントン条約で売買が禁止され、飼育するには環境省の許可が必要という。同パークでは2009年7月から8羽を飼育。屋外の水路に囲まれた敷地で放し飼いにしているが、水路の外の通路に出てくることもあるという。大宅貴之業務部長は「人懐っこいのかもしれない。巡回強化など対応を検討したい」と話している。
(2010年1月28日00時30分 読売新聞)
盗んだのが「ペット店主」ということだから、もしかしたらこの男は転売して稼ぐつもりだったのかも知れない。しかし、ペンギンを自宅でこっそりと飼いたいという客は見つかるのだろうか。オレにはどうもこの男の狙いがわからないのである。
この挙動不審男が、どうやってペンギンを誘い出し、バッグに押し込んだのか。その間ペンギンは暴れたり抵抗したりしなかったのか。「返しに来た」という主張は見つかったから出てきた言い訳であり、本当は連れて帰るところを見つかったような気がするのだが、仮に「返しに来た」というのが本当であったとしても、その前に「盗む」という罪を犯しているわけで、決してこの男の行為が許されるものではない。それにしても「返しに来た」だなんてまるで万引きした子どもの言い訳である。
ペンギンは家で飼うものではなくて動物園や南極で見るものである。世の中にはいろんなペット愛好家がいて、中にはクモとか大蛇とかコモドオオトカゲとかワニとかいうふうに、想像もつかないようなものを飼って楽しんでる方もいるらしい。ワニを飼っていて自分が喰われる人もいるという。そういう超ゲテモノに比べれば、ペンギンはまだかわいくて人間に馴れそうな気がしたのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館