2009年09月07日(月) |
中国はやはり世界最大の市場である |
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中国の人口は12億人以上である。いくら中国の近代化が進んでも、その多くはまだ農村であり、都市部との貧富の差はまだまだ大きいとオレは思っていた。このアサヒコムの記事を読んで、携帯電話の保有数を知って驚いたのである。もう7億台ということは一人一台としてすでに5割以上の人が携帯電話を保有しているということになる。いつのまにこんなに普及していたのか。
中国の携帯電話加入者、7億突破 増加の勢い衰えず 2009年9月6日
【上海=奥寺淳】中国工業情報省によると、中国の携帯電話加入総数が7月末時点で7億265万件となり、初めて7億の大台に乗った。1月からの7カ月間で6100万件増加しており、1億件近く増えた昨年と比べても、ペースは衰えていない。
7月の純増は745万件。1〜7月の伸び率を地域別に見ると、携帯の普及率が高い沿海部は前年同期より鈍ったが、人口の多い河南省などを含む中部は伸び率が上昇。経済発展している内陸部が押し上げている。加入総数は01年に1億件を突破。それから8年で7倍に増えた。
昔携帯電話が普及し始めた頃、オレは「みんなが所有すれば電話はもう売れなくなる」と単純に思っていた。まさかその携帯端末こんなに急速に進歩し、みんなが次々と買い替えるのでいつまでも新機種が売れ続けるなんて全く思わなかったのである。おそらく中国でも同様の現象が起きるはずだ。普及した携帯端末には次々と買い替え需要が発生して、いつまでも売れ続けるということになるのだろう。
携帯電話を所有できる程度の豊かさというのは、毎月の携帯電話料金を払える程度の豊かさということである。その水準に達した人民がすでに7億人存在するのである。携帯電話が買えるのなら、おそらくユニクロの服も買えるだろうし、マクドナルドに行ったり吉野家に行くこともできるだろう。それだけの巨大市場が存在するということを意味するのだ。お隣にこういう巨大市場が存在するということは日本にとってやはり大きなビジネスチャンスではないのか。
オレは以前から日本の農産物の中国への輸出を主張している。日本で生産過剰になって減反させられているコメを中国に売りまくればたちまち余剰分は消費できるだろう。少子化と食生活の変化で消費量が落ち込んだみかんやりんごなどの果実類も、中国に輸出するなら売れるはずである。
日本の農産物を売り込むことで中国人に「日本産のものはうまい!」という印象を刷り込めば、価格が高くても買ってくれるはずである。そうやって中国への輸出を増やし、中国の支配層に日本のコメのおいしさとかをわからせるのである。国内で消費しきれないコメをどんどん中国に輸出することで、減反政策は不要になるし、そのための補助金も不要になるわけだ。かなりのゼニが浮いてくるはずである。
携帯電話の端末の場合は「日本製は高級品」というイメージを与えて「日本製の携帯を使ってることが金持ちのステイタスシンボル」と思わせることに成功して欲しい。そうすればほっといてもどんどん売れるようになるだろう。残念なことに今中国では正規輸入ではない日本製の携帯が、怪しい屋台で改造されたものが多数出回っている。その中には日本で盗難されたモノも含まれる。日本の端末メーカーはビジネスチャンスを逃しているのである。
なかなか景気回復の兆しが見えない今、頼りになるのはやはり中国市場である。そこにどのように売り込めばいいのか。そこにどうやって日本人はWiiやDSを売るのか。彼らも吉野家やすき家で食べてくれるのか。その市場で賄賂なんかを使わずにフェアな競争に持ち込むにはどうすればいいのか。そんなことを今の企業トップはみんなきっと考えてるのだろうとオレは期待する。きっと一番何も考えていないのは、余剰米を中国に売りまくるための明確なアクションを起こそうともしない官僚どもかも知れないなあとオレは感じたのである。
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