2009年05月27日(水) |
新型インフルエンザは沈静化しました |
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先日の日記に投票ボタンを設置しました。永井豪作品の中で、代表作と呼べるのはどれか?詳しくは5/26の日記をどうぞ!
大阪や神戸の学校が一斉に休校になって一週間、どうやらこの緊急措置はかなりの効果があったようである。強力な指揮権を発動して今回の新型インフルエンザを封じ込めるのに成功したという点で、橋下知事の迅速な対処にオレは賛辞を贈りたい。
速やかな休校が奏功、大阪の流行ピーク越える…感染症研 新型インフル
新型インフルエンザが流行した大阪府の学校で、感染者の発見後の速やかな休校措置が感染の拡大を防ぎ、ピークを越えたと見られることが26日、国立感染症研究所による現地調査でわかった。
症状や感染力は季節性インフルエンザと同程度であることも判明、調査チームは「感染者とすれ違ったくらいでは感染する心配はない」という。
今月17日から約1週間、教職員3人を含む計64人(調査時点)が感染した、大阪府内の関西大倉中学・高校を中心に感染者や接触者に聞き取り調査を行った。
感染がいつ始まったかは、不明だったが、感染者の多くは、同じクラス内やスクールバスで感染が広がった可能性が高いことがわかった。さらに関西地方では、同校を含め、流行が収まる傾向にあることから、速やかな休校措置が校内や地域への感染拡大防止に役立ったと見られるという。
感染者の8割以上が発熱やせきを訴えたが重症例はなかった。調査チームの安井良則・感染研主任研究官は「はしかのように一気に感染が広がることはなく、クラスメートや兄弟など近しい関係で感染している。観光旅行で大阪に行ったくらいでは感染しない」と指摘する。(2009年5月26日21時42分 読売新聞)
今回の新型インフルエンザ流行にもっとも過敏に反応したのはわが家の次男であった。少し窓を開けてるだけで「お父さん、豚入ってくるやん!」と言われた。「豚インフルエンザ」を略して「豚」なんだが、その言葉を聞くオレの脳裏には、ブヒブヒと鳴きながら巨体をふるわせる哀れな豚の姿が思い浮かんだのである。
今回の新型インフルエンザ騒ぎで、関西への修学旅行を多くの学校が取りやめた。京都への観光客が減ったために旅館やホテルはかなりの減収になったという。また、その期間に行われる予定だったコンサートが中止になったり、長い期間を掛けて準備していた学会が中止に追い込まれたりというさまざまな余波があった。ただオレは、今回のインフルエンザがそれほど大きな健康被害をもたらすこともなく、沈静化しようとしてることに安堵する。決してオレの日常生活に影響がなかったわけではない。クラスの生徒たちが楽しみにしていた遠足は中止になったし、一週間の休校分、夏休みは削られることになる。受験勉強に打ち込む生徒たちにとってここでペースを狂わされたことは案外後になって響いてくるかも知れない。
不幸にして今回、新型インフルエンザの感染疑いで病院に隔離されて過ごした人たちも悪いことばかりではない。もしもこの新型インフルエンザが冬に大流行してもすでに免疫があれば心配はないだろう。
マスクを備蓄すること、外出時にきちっと手洗いやうがいを励行すること、赤ん坊やお年寄りを人混みの中に連れて行かないこと、こうした大切なことを一人一人がしっかりと意識するようになったことを思えば、決して今回の事態はマイナスの要素ばかりとは言えない。もっと毒性の強い鳥インフルエンザが大流行したとしたら我々はどのように対処すべきなのか。今回のことはその予行演習になるかも知れないからだ。
多くの学校が休校の措置を取った中で、京都大学は休みにならなかった。学生の自治を重んじる京大の学風は、インフルエンザへの対処もまた「自治」を重んじたのかも知れない。大学のWEBサイトには冷静に対処することを促すこのような記載があった。
もしも感染したとしても「集団免疫の成立にも貢献」するということだった。こんな型破りの見解を示すあたり、普通の大学じゃないなあと改めて感じたのであった。
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