2009年01月09日(金) |
がんばれ渡辺喜美、自民党をぶっつぶせ! |
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渡辺喜美氏の父である渡辺美智雄氏の発言でもっとも有名なのは「日本人は真面目に借金を返すが、アメリカには黒人やヒスパニックなんかがいて、破産しても明日から金返さなくても良いアッケラカのカーだ」という暴言である。この暴言は今のサブプライム問題を奇しくも予言していたと言えるかも知れない。総理になりたいという野望を抱きながら病に倒れてその夢を果たせなかった彼の意志をついで、その息子の喜美氏が政界再編のカギを握るのも必然かも知れない。
麻生太郎首相の政策を批判し、早期の衆院解散を要求するその態度は、今の大衆に支持されるだろう。彼がかつて小泉純一郎が行ったような「劇場型政治」を望むならばうってつけの舞台が用意されたと言えるかも知れない。今なら自民党の分裂を誘って、小沢一郎に対して「自分を首班指名するなら民主党と組む」と交渉することができるのだ。千載一遇のチャンスじゃないか。
解散総選挙の時の獲得議席によっては公明党抜きでの政権奪取も可能である。自民党からどれだけ引き抜けるかわからないが、自民党議員の中にも「政権政党に入りたい」という理由で後から離脱する者が出るかも知れない。オレは乱世が好きなので、こういう政界再編は大歓迎である。産経新聞のWEBサイトから記事を2件引用しよう。
渡辺氏「13日にも離党」 2次補正への対応は未定
自民党の渡辺喜美元行革担当相は8日、国会内で記者団に対し「麻生太郎首相では天下り根絶は無理だ。離党のタイミングは今日、考える」と述べた。13日にも離党するとみられる。
渡辺氏は9日に麻生首相に対して、(1)国家公務員の天下りの「渡り」の完全廃止(2)首相が天下り斡旋(あつせん)を承認する政令の撤廃−の2点を求める質問状を提出する。
一方で、13日に予定されている平成20年度第2次補正予算案の衆院本会議での採決への対応について渡辺氏は「まだ決めていない」と述べるにとどめた。
渡辺氏は8日の衆院予算委員会を急遽傍聴し、国家公務員制度改革に関する首相の答弁に対し、「麻生さんでは天下りの根絶は無理だとわかった。自民党で一生懸命やっても首相があの調子だ。役人答弁と同じで官僚専制政治に手を貸している。お手上げだ」と強調した。
渡辺氏は、各省による公務員の再就職あっせんを首相が承認する仕組みの撤回などの「霞が関改革」を含めた7項目の提言を首相あてに提出し、実現されない場合「速やかかつ真摯(しんし)に検討されない場合、離党する」としていた。
自民党党行革本部が「天下り政令」で政府側に抗議へ 2009.1.8 23:07
このニュースのトピックス:国会
自民党行政改革推進本部の公務員制度改革委員会(委員長・石原伸晃幹事長代理)は8日、党本部で会合を開き、政府が昨年12月、首相の権限で国家公務員の天下り斡旋(あつせん)の承認を可能とする政令を党内手続きを経ずに決めたことに対し厳重抗議することを決めた。中馬弘毅・党行革本部長らが河村建夫官房長官らに申し入れる。石原氏は会合で「さっぱり意図が分からない政令だ」と批判。他の出席者からも「行政上必要かもしれないが、衆院選で自民党議員の心臓を止めてしまう」(衛藤晟一参院議員)と不満が噴出した。
数年ごとに巨額の退職金をもらっていく「渡り」が問題視されていて、それを根絶しようとして渡辺喜美氏が取り組んでることは正しいとオレは思っている。ところが麻生太郎にはそれを無くそうという気は全くないのである。いや、麻生だけではなく自民党の多くの議員たちにそんな気はない。今まで通りの官僚との蜜月関係を維持したいからである。渡辺喜美氏の「麻生さんでは天下りの根絶は無理だとわかった。自民党で一生懸命やっても首相があの調子だ。役人答弁と同じで官僚専制政治に手を貸している。お手上げだ」という指摘に対して誰が反論できるだろうか。
天下りの官僚どもがこの国をダメにしてるとオレは思っている。いや官僚組織そのものがこの国のガン細胞みたいなものだ。道路行政にしても、無意味なダム建設にしても、官僚の多くは税金をいかに無駄遣いすることと既得権を守ることしか考えてない。その権限を大幅に縮小し、政治家がきちっと税金の使い方を決定できるような仕組みを作らないと行政の無駄はなくならない。退職金など民間以下で十分だ。民間企業と違って倒産などのリスクがないのだから、報酬が安くても我慢しろよとオレは思うのである。
渡辺喜美氏が自民党を分裂させて新党を作るのなら、ぜひオレにも声を掛けてくれないかとあきれたことをオレは思ってしまうのである。イナカモンドリームの実現のために破壊されてきたこの国を立て直したいとオレは思っている。もしも渡辺氏の政治上の主張がオレにとって共感できる内容ならば、オレはこの日記の上で応援することになるだろう。どんな成り行きになるのだろうか。オレはその行方をじっくりと見守りたいのである。
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