2008年09月10日(水) |
オレはメタミドホス煎餅なんか食いたくないぜ! |
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農薬メタミドホス入りの工業用の米を安く仕入れて、それを食用の米として高く出荷したひどい連中がいたわけだが、これは三笠フーズ社長自らの指示で行われたイカサマだったらしい。食品の偽装事件はいつまで経ってもなかなかなくならないが、今回の事件は食用に適さない物を食用に偽って販売しただけに罪は重いぜ。アサヒコムの記事を引用しよう。
メタミドホス検出米、菓子に加工か 農水省調査 2008年9月9日23時4分
三笠フーズ(大阪市)が工業用の米を食用と偽って販売していた問題で、有機リン系の農薬成分メタミドホスが検出された中国産もち米が、宮崎、熊本、鹿児島の3県の菓子メーカーに納入され、菓子に加工・販売された可能性が高いことが農林水産省の調査でわかった。同省は使用方法の特定を急いでいる。
農水省の調べでは、三笠フーズが政府から購入して出荷したメタミドホス検出米は425トンにのぼる。このうち、130トンは出荷先の倉庫に保管されていた。加工原料用のもち米は、せんべいやおかきなど米菓や和菓子として使用されるのが一般的で、農水省は残る295トンの行方を、取引伝票をたどって追跡した。
その結果、九州内の仲介業者や米穀店など6社を経たルートが判明。最終的に、宮崎県36社、熊本県4社、鹿児島県3社の米穀卸業者や米菓・和菓子のメーカーに納入されていた。農水省は、この計43社での使用状況の確認を進めている。
メタミドホス検出米は、このほか、関西方面や静岡、千葉、茨城など関東の一部の米穀卸会社でも取引が確認された。しかし、このルートでは、最終商品を製造する菓子メーカーにはまだ、たどり着けていない。
一方、カビ毒のアフラトキシンB1が検出された「うるち米」については、三笠フーズが政府から購入した約9.5トンのうち出荷した計3.8トンの追跡をほぼ終えた。ベトナム産の3.4トンは鹿児島県の焼酎メーカー3社に、アメリカ産の390キロは福岡県の肥料会社に出荷されていた。
三笠フーズは、このほか、殺虫剤成分のアセタミプリドが検出されたベトナム産のうるち米計598トンを商社から仕入れている。追跡調査では、少なくとも焼酎メーカー6社が使用していたことが判明している。しかし、調査は進んでおらず、今のところ出荷した量も不明。全容解明には時間がかかるとみられる。(歌野清一郎)
三笠フーズはこの不正を10年にわたって続けてきたという。そんな昔の記録を残していない企業も多いだろう。それにしてもよくバレなかったものである。現場の社員たちも自分たちのやってることが悪であると知りつつ、それが会社に大きな利益をもたらすものであり、社長の命令である以上逆らえなかったということだろうか。あるいは「米屋はどこでもみんなこんなことをしてるに決まってる!」というモラルハザードの状態にあったのだろうか。報道されている内容からはオレにはわからないのだが、経営が苦しかったと社長が語ることからわかるのは、このイカサマのシノギが三笠フーズの屋台骨を支えてきたということである。
この工業用米の混入先は焼酎であったり、米菓や和菓子であったという。煎餅とかをよく食べるオレとしては、一刻も早くその米が使われた先を知りたいのである。もしかしたらオレが食ったものに入っていたかも知れないのだ。オレがときどき買う100円均一の煎餅やお菓子類のなかに、安くするために三笠フーズから原料の米を買って作ったものがあったかも知れない。だからこそオレは一刻も早くその該当するルートを明らかにして欲しいと思っているのである。
納入先の企業としては名前が出ることでダメージになることを恐れて公表したがらないところもあるだろう。しかし、今回の混入事件は三笠フーズが全面的にその責を負うべきものであり、堂々と「うちは被害者だ!」と名乗ればいいのである。そうして全容解明のために協力すべきだろう。
それにしても食品の偽装は相変わらずだ。中国産のウナギを四万十川と言ったり、輸入肉を国産と称したり、いつまでそんなデタラメやってるんだ。オレはこういう卑怯な連中が不正に蓄財した財産をすべて没収して国庫に入れ、実刑判決にして反省させるしかないと思っているぜ。
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