2008年08月15日(金) |
8月15日〜終戦の日に思う |
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1945年8月15日から今日で63年目である。国会議員も過半数がもう戦後世代になってしまったかも知れない。オレの両親は戦前生まれだが、あの時代の苦しかったことはあまり思い出したくないようである。昭和3年生まれの父は、いつかは自分も戦争に行って死ぬものだとずっと思っていたそうである。伯父は上海で終戦を迎えた。人々の記憶からいつのまにか戦争の事実がどんどん失われていき、バーチャルでしか戦争を知らない人たちばかりになっていく。湾岸戦争やイラク侵略のような、アメリカが圧倒的な戦力で一方的に攻撃するタイプの戦争ばかりを人々は見せられて、現実感を喪失していく。その爆撃の下では多くの人命が失われているのに、それは報道されない。放送倫理にひっかかるのかも知れないが、無惨に手足のちぎれた死体やひどい傷を負った人は映せないからである。そういうわけで戦争の現実はオレたちに見えなくされている。
北京オリンピックの開会式のその日、ロシアとグルジアは南オセチア自治区で衝突した。地上軍による激しい戦闘が行われ、劣勢のグルジア軍が撤退することになってロシアの軍隊が南オセチアに入り、市民に「解放軍」として迎えられたと(これはおそらくロシア側の報道だろう)のことである。住民の犠牲は数千人にのぼるという。多くの人々が居住する都市にミサイルを撃ち込んだり爆弾を投下したりという残虐なことを平気でできる連中がいて、その命令を出したヤツらが法的責任を問われることもない。殺人なんてものが罰せられるのは個人対個人の場合だけで、それが国家的に行われた時は罪ではなくなるらしい。だから原爆投下のような非人道的行為もアメリカでは肯定されているのだろう。
平和憲法を遵守する日本政府としてもっとも大切なことは、このロシアとグルジアの軍事行動に対して真っ先に強い非難声明を出すことではなかったのか。福田総理はそのときいったい何をしていたのか。なぜ日本は「平和憲法を持つ国家」としてのスタンスを強く世界に示さないのか。オレはそれが不思議なのだ。それとも、そんなことは忘れて、アメリカの侵略戦争に荷担する同盟国として、どこにでもある普通の国になってしまうのか。なぜ日本は世界にその独自性をアピールしないのか。地雷や武器ではなく任天堂やソニーのゲーム機を世界に行き渡らせたいとなぜ政治家が語らないのか。人々を不幸にする道具ではなく、人々の生活を豊かにするものを世界に送り出すのが平和国家である日本の使命であると、なぜもっと強く意識できないのかと。そんな志のある政治家が誰もいないのかとオレは嘆くのである。
戦争は誰も幸せにしない。世界の国々が軍備なんてものにゼニを使わなかったら、どれだけ貧しい人々の暮らしを豊かにできるだろうか。ところが実際はそうではなく、アフリカの貧しい国が屈強な軍隊を持ち、援助として送られたゼニで武器を購入し、政治指導者がそれを私兵として使っていたりする。スーダンのダルフール地方のように地下資源が発見されれば、その地に住む住民は土地を奪われ、迫害や虐殺という悲劇が発生する。日本という国家の方向性というのは、決してアメリカの同盟国、いや属国となってその侵略戦争を熱烈に支持することではなく、世界各国の軍備を否定し、軍縮ではなく軍備の放棄を強くアピールすることではなかったのか。
ロシアの崩壊で冷戦構造は崩れ、アメリカは軍拡競争の相手を失った。それでも膨大な軍事費を浪費し続けるという必要性のために、テロとの戦いという八百長を編み出し、わざわざテロまで発生させた。オレは陰謀説は嫌いなんだが、あの9・11のテロがビン・ラディン一派の行ったことであるとは思っていない。あれはアメリカの繁栄のために仕組まれた自作自演であるという疑いを抱いている。確かにテロリストは存在した。アルカイダという組織も存在する。しかし、その組織の真のスポンサーはいったい誰なのか。アラブの青年を洗脳して鉄砲玉として使ってるその黒幕はどういう連中なんだろうとオレは疑問を持つのだ。それはもしかしたら巨大な軍産複合体ではないのかと。テロとの戦いになぜ核兵器なんかが必要なのか。どうして世界を滅亡させられるくらいの核兵器を主要国が保持し続けてるのか。そんな使えない無意味なものを「相手が持ってるからこっちも持っている」という理由で保持し続けることの愚かさをどうして日本は訴えないのか。
青森県の六ヶ所村の再処理工場で処理する核燃料廃棄物に、オレは核兵器をぜひ加えて欲しいと思っている。世界の各国に核兵器の廃棄を呼びかけ、その費用負担を申し出るのだ。アメリカやロシア、そしてインドや中国に呼びかけるのである。世界各国の武器回収を日本が積極的に提案するのだ。そして武器と引き替えにゲーム機を配ってやればいい。そうして国際社会の中での日本の立場をアピールするのだ。それが日本にとっての安全保障ではないのか。くだらない軍事同盟によって守るとするのではなく、日本が世界にとってかけがえのない大切な国家であると多くの国に認識させることが、この国を侵略から防ぐことになるのだとオレは思っている。
今、日本に軍事攻撃を仕掛ける国があるだろうか。瀕死の北朝鮮にはその力はもうないだろうし、中国にとっては日本との経済的結びつきの方が大きいわけで、侵略戦争を起こすメリットなど何もない。それなのになぜ日本に米軍が駐留する必要があるのか。「戦争の脅威」「他国の侵略の恐怖」を煽るのは、そうやって軍事費にゼニを使わせたいだけのことである。それでも攻撃を恐れるならば、世界の要人の子が日本に遊びに来たり留学したりする環境を整えることである。いわば「人質政策」である。多くの国の留学生を受け入れ、彼らがマンガやアニメなどの日本文化を身につけてオタク化して帰国していくようにすることが、日本に真の繁栄をもたらす道だとオレは信じている。そのために必要なゼニは、日本にあのならず者の軍隊を駐留させるのに必要なゼニに比べればあまりにも少ない。
かつてフィリピンはアメリカの軍隊を駐留させていたが、あまりにもならず者ばかりで治安が悪くなるし犯罪が増えるので退去を申し入れ、米軍は撤退した。その結果フィリピンの治安が悪くなったわけでもなく、安全保障上の問題が起きたわけでもない。犯罪ばかり起こすこんなクソみたいな連中に向かって「NO!」と言える日本にならないとだめだ。米兵の犯罪の時になぜ「こんどこんな馬鹿がいたらこういう責任を取ってもらいます!」と約束させられないのか。「次は荷物まとめて全員沖縄から出て行ってもらいますから」となぜ言えないのか。
こうしたオレの理想を実現してくれそうな志の高い政治家が今の政治家の中にいるのだろうか。もしもオレの主張に賛同してくれる現職国会議員や野党の立候補予定者の方がいるのならオレにメールをくれ。オレは全面的に支援するだろう。オレの日記を読む数千人の人々の支持を求めて訴えるだろう。
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