2008年04月15日(火) |
スバルはトヨタの下請けになるのか? |
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かつてスバル360などの国民車を製造し、日本の自動車産業の歴史の中に輝かしい足跡を残した富士重工業が軽自動車の生産から撤退した。個性的な自動車メーカーのこのような知らせを聞く度にオレは残念に思うのである。かつて、いすゞ自動車が乗用車の生産から撤退したときもそうであった。自動車産業というのが巨額の投資を必要とする以上、ある程度の規模がないと生き残っていけないわけであり、もっとも規模の小さな軽自動車メーカーであった富士重工業が競争から撤退するのもの自明の理かも知れない。しかし、ファンとしては残念に思うのも事実なのだ。
我が家にはスバル・ドミンゴという軽自動車の大きさしかない普通車がある。幅も狭いので狭い道でもスイスイ走れてとても便利である。いちおう排気量は1200CCということでかなりきびきびと走れるし、狭いながらも3列シートで乗車定員7名なので、我が家の家族以外に姪たちを乗せることもでき、かなり重宝していたのである。もうかなり前に生産が打ち切られていたのだが、こういう個性的なクルマを作っていてくれたということでオレはかなり好感を持っていた。まだ走行距離は7万キロ程度なので、これからも長く乗りたいと思っている。7人乗り、8人乗りの車はたくさんあるが、どれもでかいし燃費も悪いし何より高価である。軽自動車のサイズで7人乗れるような車は他にはない。ほんの一時期ダイハツから「アトレー7」という車種が発売されていたがもう今は生産されていない。つまり、このドミンゴには代替車種がないのだ。そういうわけでオレはできるだけ長く乗り続けようと思っている。
富士重工業は軽自動車を捨てて、利幅の大きい小型車、普通車の生産に資源を集中するということである。そして、トヨタと共同開発で小型スポーツカーを作るのだという。いったいそのクルマはなんと名付けられるのだろうか。スバルで「セリカ」を販売するのも悪くないじゃないかとオレは少し意地悪なことを考えたのである。富士重工業の技術者たちは、トヨタの支配下に入るということではなく、トヨタを自分たちの色に染めるという意気込みを持っていいクルマを作って欲しい。インプレッサやレガシーには根強いファンがいる。それらのクルマを選んで購入してくれる層は、カローラやマークXを購入する層とは全く別物だ。どうかその事実を理解して、スバルのファンを裏切らないようなクルマを作って欲しいのである。「なんだ、トヨタと同じじゃんか」と言われるようなクルマは作らないで欲しいのである。それがオレのささやかな希望である。
いつのまにか日本の自動車産業の中で2ドアクーペという車種は絶滅種になってしまった。デートカーとしての2ドアクーペの終焉は、若者のクルマ離れにもつながったのだとオレは思っている。どちらが先なのかはわからない。しかし、「欲しくなるようなクルマが無くなった」ことがクルマ離れの大きな原因であるとオレは思っている。日本も欧米もそうだが、自動車メーカーはあまりにもドライバーの気持ちに無頓着だ。モデルチェンジの度に本当に無邪気にクルマのサイズを大きくしてくる。その5センチの拡大がどれだけ影響があるのかなど全く考えていない。小さいからこそ価値がある世界もあるのだということを少しもわかっていないのである。
富士重工業にはかつて、アルシオーネという強烈に個性的な2ドアクーペがあった。オレの欲しいクルマの一つだった。(この写真はヤフー自動車のカタログからいただきました)
その生産が打ち切られて以降、富士重工業からはオレがデートカーと定義できるようなクルマは二度と登場しなかった。確かに速い車はあった。しかし、それ以外の要素が必要なのだ。アルシオーネはあこがれのクルマのひとつだった。もしもオレがそのころ社会人だったら迷わず購入しただろう。トヨタと富士重工業が共同開発するという次世代のセリカがいったいどんなスタイルになるのかわからない。しかし、あんな夢を与えてくれるクルマが登場することをオレはほとんど期待していないのも事実である。
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