江草 乗の言いたい放題
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2007年10月18日(木) タバコを吸う人がどんどん減っています        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 タバコを吸う人が減っている。このまま減少していくと将来この「喫煙」という習慣は消滅してしまうのではないだろうかと思うくらいに減っているのである。もしもこのまま今のペースで減少するなら100年後には喫煙者が居なくなってしまうかも知れない。もっともそのときにまだ人類が生存しているか、日本という国家が存続してるかどうかもわからないわけだが。
 
 アサヒコムに以下のような記事があった。

喫煙者率26% 8年連続過去最低更新 JT発表2007年10月17日19時40分
日本たばこ産業(JT)が17日発表した調査結果によると、07年の全国の喫煙者率は26.0%(前年は26.3%)で、8年連続で過去最低を更新した。男女別の喫煙率は男性40.2%、女性12.7%。「毎日吸う」人の1日平均本数は男性21.6本、女性15.9本となった。
 禁煙規制の強化やたばこ増税に加え、今年から「団塊世代」の大量退職が始まったことも、喫煙者率の低下を促した。今年の調査でも男性の60歳代以上の喫煙率(27.8%)は50代(45.9%)より大幅に低く、「職場のストレスから解放されるとたばこをやめる人が多い」(JT)という。
 調査は、5月に全国の成年男女3万2000人に郵送で依頼し、約6割の有効回答を得た。たばこを「毎日吸う」「時々吸う」と答えた人を喫煙者に数えている。


 オレはこの喫煙率の数字に違和感がある。それは女性の喫煙率である。12.7%という数字は低すぎる。20%は超えてるのではないだろうか。それとも関西だけ女性の喫煙率が高いのだろうか。深夜にコンビニをうろついている少年少女の喫煙率などはほぼ100%に近い。ああいう連中が大人になったときにそのまま喫煙者になることを思えば、もっと高い数字になるだろうというのがオレの想像なのだ。このアンケートが「成年男女」に限定されてるから、このように現実と乖離した数値になるのである。実際の喫煙率はもっと高いと思うし、未成年者に限って言えば馬鹿ほど喫煙率が高い。入学試験の偏差値の低い大学ほど喫煙率が高いということは常識である。タバコを吸うから馬鹿になるのか、馬鹿だからタバコを吸うのかはわからないが、減る一方の大人の喫煙者たちに代わって今やたばこ産業を支えてるのはそうした未成年の喫煙者たちなのである。もちろん将来の喫煙者でもあるわけだ。

 ただ、退職したらタバコを辞める人が多いということはなかなか興味深い現象だと思う。つまりストレスに晒される職場にいたから喫煙という習慣というか「癒し」を必要としたのであり、退職したらそれがいらなくなるということである。これはかなりオレにも理解できる。オレの場合はストレスを発散させられるこの暴言日記や、それ以外にもいろんな気晴らしの方法があるが、そういうものを持たずに心の内に抱え込んでしまう人もいるわけで、タバコによってそうしたストレスが癒される効果があるのなら、それもまた一つの効能かと思うのである。

 この5月に心筋梗塞で入院したオレの父親はその後すっぱりとタバコをやめた。かなりのヘビースモーカーだったので口が寂しかったのか、その後お菓子をよく食うようになって体重も少し増えた。夏はタバコを吸わなくなった父のためにアイスキャンデーをよくシャトレーゼで買った。父がタバコをやめたことで我が家はきれいな空気を取り戻した。実は喫煙者が家の中に一名いると言うことは暖房や冷房を入れてるとき悩みのタネだったのである。窓を閉め切ってるとタバコの煙も家の中に籠もるわけで、父は自分の部屋だけでタバコを吸うようにしていたが、どうしてもその煙が他の部屋に漏れてくる。それで空気清浄機を設置して少しでも被害が拡大しないようにとしていたが、空気清浄機のフィルターなどにコストが掛かるのが難点だったのだ。父がタバコをやめたことでそうしたすべての問題が一挙に解決した。

 オレはタバコを吸わない。しかし、この喫煙という習慣が存在すること自体を否定はしない。自分の父親がかつてヘビースモーカーであったことには一定の理解をしているからだ。ただ、多くの中高生の喫煙は百害あって一利なし、彼らは「タバコを吸う」という行為で反社会的な立場に自分を置き、それでカッコいいと錯覚したり、反抗的な態度に酔ってるわけで、たいていはただの馬鹿である。そんな愚かな行為で肉体を損なうよりも、健康的で強靭な肉体であった方が人生のあらゆる局面で役に立つ。すでにタバコを吸うことが当たり前だった社会に身を置いてきた人たちの喫煙習慣は一つの社会的現象である。しかし、価値観が大きく変わった現在に於いて未成年がタバコを吸うことの意味は、自分が不真面目な若者であるということの意志表明であり、親や教師に従わないという宣言であり、オレから見ればただの馬鹿の目印である。

 社会からそうした馬鹿がなくならない以上、この喫煙という習慣にデビューする若者は常に存在するわけで廃れることはないだろう。つまり喫煙率というのはその社会の馬鹿の割合のモノサシでもあるわけだ。多くの喫煙者が20歳を待たずに喫煙デビューすることを思えば。逆に考えれば、馬鹿を撲滅することが出来るなら喫煙という習慣を撲滅できるということである。馬鹿を撲滅することがかくも困難なことである以上、喫煙という習慣も永遠に残ることだろう。

 最初に書いた「今のペースで喫煙者が減少すれば」というのは現実にはあり得ないし、そもそもこの記事の数字は事実の反映ではないのである。国家がタバコの税収に依存している以上喫煙者が居なくなれば困るわけで、未成年のうちからタバコを吸う馬鹿の存在もある意味国家に貢献しているのかも知れないとオレは思ったのである。


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