江草 乗の言いたい放題
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2007年10月09日(火) 橋爪紳也氏を大阪市長にしよう!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 橋爪紳也さま、もしもこの日記をごらんになったなら、一言でいいので下のメールフォームから「見た」でも「よけいなことをするな」でも「あほ」でもいいのでメッセージをお願いします。


 11月4日に告示される大阪市長選挙に、懲りもせずに大阪を借金漬けにした関係者の一人である関淳一市長がまたも立候補してくる。もう71歳だ。とっとと隠退するべきだろうと思うが、その前に赤字第三セクターをどうするのか。自分たちが市の患部、いや幹部だった時代の失政のツケを払わないままに次代に残した罪をどう思ってるのか。まだごまかすために時間が必要だからしぶとく市長を続けるのか。五輪誘致に莫大なゼニを使って失敗し、さらに世界陸上でもその運営の不手際で世界の笑いものになったのにまだ居座るつもりなんだろうか。

 そんなことをオレが考えていた矢先に、なんと大阪市立大学教授の
橋爪紳也氏が市長選挙への出馬を表明したのである。氏の著書を何冊か読んだことのあるオレとしては諸手を挙げて賛成だ。そして、これまで市の幹部が隠してきたダーティーな部分を白日の下にさらしてすべてぶちまけてくれ。大阪を愛する一人としてオレは橋爪氏の支援に回りたい。
 実はオレは橋爪氏と同じ学年なのである。そしてほぼ同じ時期に京都大学に在学している。だから食堂や廊下できっとすれ違っていたはずである。そんなことも含めてオレは橋爪氏に対して親近感を持っている。もっとも彼にしてみればオレのような暴言野郎のオッサンから親近感を持たれても却って迷惑だろうが。

 オレの橋爪氏に対する好意が決定的になったのは、かつてオレも出演したことがある「探偵ナイトスクープ」という関西ローカルの番組で、橋爪氏が依頼人として出演し「岩窟ホテル」の謎を解き明かすという話を観た時だった。著書を読んである程度の想像はしていたが、ここまで気さくで人間的魅力に溢れる方だとは思わなかったのである。オレの好感度は急上昇した。市長選挙に出るというニュースを知ったのはその後だった。残念ながら大阪市民ではないオレは橋爪氏に一票を投じることが出来ない。それでこの日記で支援を表明する次第である。

 自民党はテレビなどで活躍している橋下徹弁護士擁立をいったん企図したが,橋下弁護士に断られてなんと関淳一支援に回ったという。共産党は独自候補を立てるそうだが、ここで民主党が橋爪氏を公認候補として擁立してくれば勝算が出てくるのだが、なんと民主党は独自候補を立てるという。なんということだ。オレはそれを聞いて思わず「あほか!」と大声で怒鳴りたくなったのである。そんなことをしたら票が割れて勝てるモノも勝てなくなってしまうじゃないか。もしかして民主は関淳一と密約があるのか。(前回の選挙では確か推薦していたような・・・)当選する見込みのない候補者をわざと立てて、票の分散だけを狙うとするなら余りにもやり方が汚いのである。

 関淳一市長は地下鉄の民営化を公約に掲げている。実はオレも民営化案を以前ここに書いたことがあるが、大赤字のバス事業を分離して黒字の地下鉄だけを民営化したらどうなるのか。それは市民にとって貴重な財産を失うことにならないか。橋爪氏は地下鉄を市民の財産と捉えて民営化の必要はないとしている。ここは話し合いの余地があるわけだが、まかりまちがってもUSJのように、利益はみんなゴールドマンサックスに持って行かれるようなばかばかしい形にはして欲しくない。もしも民営化するのなら投資家のオレが市営地下鉄株式会社の価値を客観的に算定して適正株価を決め、少しでも大阪市民の利益になるように工夫するだろう。いや、できれば大阪市民に安定株主になってもらい、配当はすべて市民に還元できるような形を目指せばいい。

 大阪市交通局の借入金は約8000億あるわけだが、その分の株式を売り出して全額返済すればあとは毎年200億の利益を生み出す優良会社になるのだ。ところがその優良会社も関市長に任せればろくなことがないだろう。どうせ天下りで市の患部、いや幹部が大量に役員になってろくに働きもせずに退職金だけをふんだくるに決まって居るんだ。オレを民営化した地下鉄の社長に据えてくれるならそんな連中は一人も入れないぜ。

 第三セクターの組織なんてどこも市の天下りの連中の定年前の憩いの場所にされてるじゃないか。ろくに仕事もせずに報酬だけもらって遊び暮らしている連中はみんなボンクラ揃いで収益を上げるためのアイデアもなく、結果的に第三セクターをどこも借金のカタマリにしてしまった。もっとも収益の見込みがないモノを作ったと言う時点で結果は見えていたのだが。

 せっかく交通至便な地にフェスティバルゲートという都市型遊園地を作りながら、上手に集客や収益に結びつけることもせず周辺でただぶらぶらしてるだけの警備員の人件費にとてつもないコストをかけ、結果的に破綻させてしまったのは誰の責任だ。もしもオレがフェスティバルゲートの社長なら絶対にこんな無様なことにはならなかっただろう。オープンした時にはちゃんと客が入っていたのである。オレもその一人だ。あのジェットコースターはなかなか痛快だったのである。ただ料金の700円は高かった・・・そう、この料金をもっと安くしていたら、すべての乗り物乗り放題のチケットをオープン当初から作っていればもっと人気は出ただろう。そうしたアイデアを大阪市から天下りの幹部どもは何一つ考えつかなかったのだ。彼らには商売というモノが全くわかっていなかったのである。露天商の子として生まれ育ったオレには大勢の客を相手にするビジネスや接客業に何が必要かがよくわかる。市役所という非能率の世界で長年過ごした連中にそんなことがわかるわけがなかったのだ。

 ATC、WTC、オスカードリーム、OCAT、あべのベルタなど大阪には再開発に失敗した無惨な場所がいくつもある。テナントがろくに埋まらずにシャッターが閉じ、人通りもなく閑散とした状況をどうやって建て直すのか。オレはそれをあれこれ考える。オレの全知全能を振り絞ってアイデアを出そうと思う。少なくとも市の天下りのボンクラどもよりはオレの方が柔軟な思考で色んな発想が出来るはずだ。

 大阪をメチャメチャにして市民に迷惑をかけた責任をとって、関市長とその一味はとっとと市政の表舞台から去るべきだろう。大阪市をこれから変えていくのは橋爪氏の知性と大阪の文化に対する深い理解から生まれる斬新なアイデアである。オレはそれに期待している。

 大阪市では1963年から5代(中馬馨、大島靖、西尾正也、磯村隆文、關淳一)もの間、前の助役が次の市長になるということが続いている。現市長の関淳一市長も助役を2期務めている。これでどう改革するのか。前任者の失敗をごまかしごまかし続けてきたものを今すべてぶちこわして再生しなければならないのだ。オレは橋爪氏にそれを期待する。大学教授という気楽な身分を捨て、借金まみれの大阪市を救うという敢えて火中の栗を拾う義挙に出たことをオレは高く評価したい。どうか大阪市民は橋爪氏の心意気を理解して欲しい。


橋爪氏の主な著書(クリックして詳細をごらんになってください)

あったかもしれない日本―幻の都市建築史
南海ホークスがあったころ―野球ファンとパ・リーグの文化史
ゆく都市くる都市
日本の博覧会―寺下勍コレクション (別冊太陽―日本のこころ)
大阪 新・長屋暮らしのすすめ
ニッポンバブル遺産建築100 (AROUND THE WORLD LIBRARY)
集客都市―文化の「仕掛け」が人を呼ぶ
絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア (朝日選書791)
モダニズムのニッポン (角川選書)
大阪のひきだし 都市再生フィールドノート
飛田百番―遊廓の残照
飛行機と想像力 -翼へのパッション


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