江草 乗の言いたい放題
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2007年10月03日(水) 不細工なクルマはやめてくれ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 日産自動車というのはなんと不幸な自動車メーカーだろうか。モデルチェンジのたびに「前の方がよかった」という陰口をたたかれ、気合いを入れて出したはずの新車はなぜかいつもユーザーの夢をぶちこわしているという情けないメーカー、それが日産なのである。オレもかつては日産車のユーザーだったのであまり悪口は言いたくないが、それでもあきれるようなクルマが目に付くのである。オレが愛した日産EXAのようなファンキーでエキセントリックなクルマはもう出ないのだろうか。

 日産の凋落はなんと言ってもシルビアにはじまる。若者がデートカーとして選ぶ2ドアクーペの王座をせっかくホンダプレリュードから奪っておきながら、その人気車種をうまくモデルチェンジさせて人気を維持することに失敗し、ふとってブサイクになった3ナンバーの肥満体シルビアを出したことで2ドアクーペの市場そのものを崩壊させたのである。その後でやはりそのモデルチェンジが愚かな過ちだったことに気が付いたのか、その次のシルビアは3ナンバーから5ナンバーに戻すという前代未聞の変更を行ったが、もはや2ドアクーペという市場が国内からは消え去っていたために最後のシルビアは短命に終わったのである。免許を取ったばかりの若者が乗る安価でオシャレな2ドアクーペという車種をいつか復活させて欲しいものだとオレは期待していたのだが、その夢は今度のスカイラインクーペでも見事に打ち砕かれた。なんだこのクルマは。いったい何を考えているんだとオレは呆れたのである。

日産、「スカイラインクーペ」新型車発売・高級感高める
日産自動車は2日、「スカイラインクーペ」新型車を発売した。外観デザインや内装の高級感を高めたほか、3700ccに排気量を増やし、加速性能などを向上させた。欧米市場では「インフィニティ」ブランドで販売する。価格は369万6000―447万3000円。国内市場では月間200台、海外では年間2万台の販売を目指す。
 欧米の高級スポーツ車市場への投入を前提に開発した。内装材にアルミや高級家具材を使用し、直径25センチメートルのボーズ製大型スピーカーをドアに採用するなど素材や音響の質を高めた。
 エンジンには吸気バルブの動きで空気の吸入量をコントロールする新機構「VVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)」を採用、アクセルへの反応速度や燃費を高めた。歩行者との衝突時にエンジンフードが持ち上がり、衝撃を低減する「ポップアップエンジンフード」など新たな安全技術も搭載した。(21:00)


 369万6000円という価格のクルマを買える若者がどれだけいるだろうか。ただでさえ格差社会が進行していて正社員にはなかなかなれず、派遣や契約社員の不安定な身分で働く若者が多いのに、こんな高価なクルマがどうして買えるのか。こんなのを買うのはオッサンどもだけだ。購入者の平均年齢は50歳を越えるだろう。そんなオッサンどもに買わせていったい何の意味があるのか。ばかばかしい。オッサンどもはクラウンやセルシオに乗っていればいいんだ。こんな2ドアのばかでかいクーペを買う層がいったいどんな人たちであるかを考えたことがあるのか。

 熟年夫婦が老後をのんびりと楽しみたいのならスカイラインクーペではなくてオレは迷わずダイハツ・コペンを勧めるだろう。二人で乗るならそれで十分だ。しかも排気量が小さい分燃費がいいから財布にもやさしい。この馬鹿デカくてしかも排気量が3.7Lという巨漢がいったいどんな燃費になるのか。おそらくリッターあたり6〜7キロくらいしか走れないだろう。そんな不経済なクルマを作っていて世界に通用すると思ってる見識の狭さには失笑するしかない。

 しかもこのスカイラインクーペはスカイラインのセダンよりも幅がデカい。1820ミリもあるのだ。オレが乗ってるFTOは確か1730ミリだからそれよりも9センチも幅広と言うことになる。実はオレの使ってるシャッター付きの車庫は設計が古くてそんなに広くないのだ。オレのFTOでさえも乗り降りにはドアをぶつけないように細心の注意を払うのだが、それでもかなり窮屈なのである。9センチも幅がデカくなればたぶん置けないだろう。少なくともオレが次に買う候補であるクルマの選択肢からは外れることは間違いない。

 どうしてクルマはモデルチェンジのたびにデカくなるのか。 日本人の平均体格が向上したり、日本人に極端なデブが増えてるというわけでもないだろう。それなのにどうしてクルマをどんどん大きくするのか。オレにはその理由がわからないのである。大きかったらそれだけ豪華に見えて売れると思ってるのか。そんな感覚でいるお馬鹿なカーデザイナーどもは頼むからみんな職を辞してくれ。もうこれ以上日本のクルマ文化を歪めないでくれ。クルマは小さいからこそ便利という価値もちゃんとあるんだ。軽自動車でないと入れないような道や車庫もあった。それなのに勝手に軽自動車の規格を拡大して、その拡大された規格に合わせて軽の新車はモデルチェンジしてしまったのである。大きくなったせいで車庫に入れられなくなっても、その負担はクルマのユーザーがしないといけないのである。

 5ナンバー(小型車)の幅は1700ミリ以下である。この「以下」というのは別に1600ミリでも1500ミリでもいいわけだ。ところが現行モデルの小型車を見るとほとんどが1695ミリという小型車の幅ギリギリに作られているのである。なぜそこに合わせるのか。別にもっと小さくてもいいじゃないか。オレが大学生の時に初めて所有したクルマであるいすゞGEMINIの幅は1590ミリしかなかった。それでもオレは特に狭いとも思わなかったし、後部座席に大人3人を乗せたこともある。それでも平気だったのである。(もっとも大人3人といってもオレの家族はみんな小柄だが。もしもそこに相撲取りを3人乗せろといわれればさすがに無理だ)

 モデルチェンジして満を持して登場したはずのちっともかっこよくないスカイラインクーペ、オレは最初フーガが2ドアにされたのかと思ったぜ。さすがに国内での販売目標は一ヶ月あたりたったの200台だという。なかなかそのあたりは冷静に物事を理解できているようだ。その程度しか売れない不人気車種ということに既に気がついているのである。かつてシルビアや180SXがどれだけ売れていたのかということを考え合わせると、この200台という目標台数が余りにもクソみたいな数字であることに気が付く。そんな少量生産だったら採算ベースに乗らないだろう・・・と思ったらどうも海外販売に力を入れて世界では年間に2万台売りたいということである。こんなぶさいくなクルマが世界でそんなに売れるはずがないやろと思わず突っ込みたくなるオレなのであった。


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