2007年09月22日(土) |
ゴキブリ受難の時代 |
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オレは家の中でゴキブリを発見すると必ず徹底的に追いつめて殺害している。昨夜も離れに行くためにサンダルを履こうとすると、足元をゴキブリが逃亡して父の靴の下に隠れたので、その靴を上から押さえてゴキブリを静かに押しつぶすという方法で殺したのである。こんなことを書いたらオレのメールBOXに「そんな残酷な性格のあなたに平和主義者を名乗る資格はない!」という罵倒メールが届きそうだ。その極めて残酷な性格のこのオレが、このようなことを書くのは矛盾するかも知れないが、そこまでしてゴキブリを閉め出すのかとちょっとかわいそうな気になってしまったのである。ゴキブリを寄せ付けない鉄板の話題を日刊工業新聞から引用しよう。
JFE鋼板、ゴキブリなど害虫を寄せ付けない防虫鋼板を発売
JFE鋼板(東京都台東区、内田繁孝社長、03・5255・9511)は20日、ゴキブリなどの害虫を寄せ付けない防虫鋼板「サニータ」を発売したと発表した。アース製薬(同千代田区)、石原薬品(神戸市兵庫区)と共同開発した。溶融亜鉛メッキ鋼板の表面に、防虫剤を主成分とする特殊な皮膜を施したもの。価格は1トン8万―9万円の鋼板価格に3―5%上乗せした程度になるとしている。
アース製薬が防虫剤の提供とゴキブリの生体実験などで協力し、石原薬品が鋼板への皮膜処理などで技術協力した。アース製薬との共同実験で、ゴキブリの定着阻害率が95%以上であることを確認。また、加速試験により防虫効果が10年以上続くことも確認した。
防虫剤の成分が人体に与える影響もほとんどないとしており、JFE鋼板では家庭の台所やレストランなどの調理場、食品工場で活用できるとしている。
(更新日 2007年 9月21日)
鋼板価格+わずか3〜5%のコストでゴキブリを寄せ付けない防虫鋼板が開発されたのである。亜鉛メッキ鋼板の表面に防虫剤の被膜をほどこしたものであるという。たしかにそれをキッチン回りやその調度品にふんだんに使われたらゴキブリは台所に入って来られなくなってしまうだろう。食べ物のあるところには必ずゴキブリは出現する。その出現を阻止できるのだからたいしたものである。
もう20年以上も前の話でそのラーメン屋が今もまだあるかどうかはわからないのだが、かつて阿倍野のアポロビルの地下にKというラーメン屋が存在した。その店のカウンターに座って一人でラーメンを食べていたオレは、カウンターのところにゴキブリの巣があることに気付いたのである。オレの目の前にその巣は存在し、そこには小さなゴキブリがおよそ30匹くらい存在した。まだ生まれたての赤ちゃんゴキブリが中心だった。オレはその店の不潔さに激怒した。こんなに多数のゴキブリがいるということは、もしかしたらこのラーメンのスープの中にも何かの拍子にゴキブリが混入しているかも知れない。その混入によって店独自の秘密の味を出してるのかも知れないのである。なんということだ。
オレはとりあえずつまようじでそのゴキブリどもに戦いを挑むことにした。巣から出て遠くへ移動しようとしているゴキブリをまず数匹、電光石火の早業で串刺しにした。さて、お次は本丸である。オレは数本の爪楊枝を用意して、いかにして逃がさずにこの連中を一網打尽に出来るのかを考えた。結論は実に単純なものとなった。「逃げる前に刺す」それだけである。巣にいた比較的大きな個体をまず串刺しにして、後は手当たり次第に突いた。数十匹のゴキブリを殲滅して、オレは店を後にしたのである。カウンターには串刺しのゴキブリを残しながら。
もしもこの店のカウンターがこの防虫鋼板だったならば、この不埒なゴキブリどもに巣を作られてしまうなんて不覚をとることはなかったはずである。そしてオレのように「こんなゴキちゃんウヨウヨの店になんか来るものか!」と怒る客も出なかったはずだ。
このようにわずかなコストで生産できるのならば、この防虫鋼板を使った商品としてのシステムキッチンが近々登場することは間違いない。夏になるたびに大量のゴキブリに悩まされている人はたくさんいるはずである。その悩みが一気に解決するのだ。すごいじゃないか。
この防虫皮膜を使ったどんな製品が登場するのか。オレはとても興味がある。ゴキブリみたいな大きくてしぶといヤツに効果があるのならば、弱小昆虫であるハエやカ、ダニなどにはもっと効くはずだからである。我が家のゴキブリ大量発生ゾーンにその鋼板を置かせてもらってぜひモニターとしての協力を希望したいのである。最近は電撃殺虫機ばかり使っていたオレだが、ここはその防虫鋼板の威力に注目したいものである。
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