江草 乗の言いたい放題
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2007年08月18日(土) 日はまた昇る(明けない夜はない)        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 8月17日金曜日、オレは朝からマネックス証券の取引画面に張り付いていた。日経平均は前日の16日に500円超の下げから戻して327円安で終わっただけに「今日はそろそろ下げ止まるだろう」と思っていたし、下げ止まれば買おうとまで思っていた。まさか今日一日でマイナス874円という7年ぶりのとんでもない暴落が待っていたなんて夢にも思わなかったのだ。もしもそんなに下げるなら、下げそうな株をしっかり空売りして大きく稼ぐことが出来るわけだ。しかし、「すでにこんなに下がってるのにもうそんなに下げないだろう」と楽観していた。16日の夜に「やれやれ、これで一息ついたか」と思っていた投資家は多かったはずである。しかし、本当の地獄はその翌日に待っていたのである。

日経平均株価が暴落、874円安 00年以来の下げ幅2007年08月17日23時20分
17日の東京株式市場は、日経平均株価が前日から900円近い大幅な下落になった。円が一時、1ドル=111円台半ばまで急騰し、米国の景気減速と国内輸出企業の業績悪化の懸念から下げ幅が拡大した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は17日朝(日本時間17日夜)、金融機関向けの緊急貸し出しの金利である公定歩合の引き下げを発表。の欧州と米国の株式市場は大幅に反発している。
株価と為替の推移
 17日の東京市場は、東京証券取引所第1部の上場銘柄の9割が値を下げ、全面安の展開。日経平均の終値は前日比874円81銭安い1万5273円68銭。下落率は5.4%となり、米国のITバブルの先行き懸念などから1426円安となった00年4月以来の大幅な下落になった。3日連続の今年最安値更新で、昨年8月以来の安値水準。下げ幅は3日間で計1570円に達した。
 東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同87.07ポイント低い1480.39。出来高は29億4000万株だった。
 市場で同時に進む円高で、利益が減る恐れがある自動車や電機などの輸出関連業種の売りが特に目立った。
 午後に入り、機関投資家のまとまった売り注文が出て下げ幅を拡大させた。株価が一定水準まで下がると、損失を抑えるために一気に処分売りに走るためで、株価急落で売り注文が膨らみ株安が拡大する「連鎖的な下げ」(市場関係者)が起きた。この状況に、損失を被った個人投資家も売却を急いだ。
 17日は、韓国の株価指数が前日比3.1%、中国・上海が同2.2%の下落になるなどアジアの主要市場の株価も下落した。


 今日の東京市場はとにかく総悲観だったのだ。値下がりする株を「まだ利益のあるうちに」とどんどん投げ売りする投資家がいる一方で、その株を高値づかみしてしまって含み損が膨らんできた投資家も耐えきれずに売り、機関投資家は一定の損失になると自動的に売却し、そうした売りが売りを呼んでとにかく投げ一色だったのである。もうだめだと思った投資家の売りが連鎖反応的に起きたのだ。

 もちろんオレも持ち株が値下がりしてダメージを受けている。しかし、そんなことは投資をしていればいくらでもあることだ。そのリスクをわかった上で投資をしてるのである。仮に投資してる会社がすべて倒産して持ち株が全部紙切れになってしまうのなら別だが、その企業が存続してる以上価値がゼロになるなんてありえないことだし、少しでも投資資産が残っていればいくらでも巻き返しのチャンスはある。だからこんなところで焦っても仕方がない。オレはもう開き直るしかないと思った。たとえ資産が減ってもそれはただそれだけのことだ。破産して一文無しになってもこの国は責任を取って死ななければならないということはない。ゼニがないのは不便だが、ゼニがないから生きていけないという状況ではないのだ。少なくともオレは投資を専業にしてるわけではなくちゃんと本職がある。(それが投資のプロにいつまでもなれない一つの理由でもあるわけだが)だからこの暴落をただただ眺めてため息をついていたのだ。恐る恐る空売りしてわずかな利益を得た銘柄もあったが、この暴落が終われば明日からいきなり暴騰するかも知れない地合いの中で持ち越すわけにも行かずに手じまった。

 今日は好業績の銘柄もみんな暴落した。7月26日には61800円を付けて高値更新していた任天堂は、寄り付き後すぐに値を下げて46700円(−5000)のストップ安に張り付いた。こんな優良株でさえも3週間のうちに株価は25%近く下げたのである。少しでも高く売れるうちにと個人投資家が投げ売りした理由もよくわかる。総悲観の中で「明日はもっと下げるかも知れない」「もっと円高は進むかも知れない」と思うから投げ売りになるのである。

 このようなことはこれまでに何度でもあった。ITバブルの崩壊の時も、あの9.11のテロのときも株価は大きく下げた。しかし、いつまでも下げ続けたわけではないだろう。どこかで必ず下げ止まる。そこまで耐えることができればいいのである。信用取引で株を買っている個人投資家の中には、値下がりに耐えきれずに追加証拠金を払えず強制決済を受けて退場する者もいるだろう。それも自ら招いた結果である。リスクのある投資をしている以上、そのような事態も常に想定してないと行けない。

 オレはいつも開き直っている。株式投資をやっていてなくすのはゼニだけだ。命までなくすことはない。そしてゼニが少しでも残っていれば再起するチャンスはある。最後まで希望を捨てないことだと。決して目の前のことにビビらずに落ち着いて状況を分析し、次にどうすることが最善かを考えればいい。円高が影響してまだ輸出株が当分下げると見るならば、トヨタ自動車東芝を空売りしてその値下がりで稼げばいい。円高で輸入コストが下がることで利益が出ると見れば新日本石油明治乳業を買えばいい。相場の方向性がわからないなあと思えば、業績の悪いクソ株で意味なく上昇したものを信用取り組みに注意しながら空売りすればいい。

 暴落で大きな損失を被ったすべての投資家にオレは励ましの言葉を贈りたい、日はまた昇る、朝の来ない夜はない。倒産企業でない限りいつまでも下げ続ける株などない。今を耐えることができればきっとその先には光明があるのだと。そう思ってオレはこの局面を乗りきろうと思っている。しかしこういう前向きな発言はオレのようなただのオッサンではなくて、もっと政治の中枢にいる人たちに語ってもらいたいのである。この未曾有の危機に際して、日銀や政府のお偉方はいったいどんな有効な対策が打てるんだ。オレに100兆円くらいタネ銭を回してくれば一気に流れを変えてやれるんだがな。

 実は引用したニュースは後半部分が欠けている。後半部分にはこんな記事があった。
ただ、日本時間の夜になって発表されたFRBの公定歩合引き下げを好感し、欧州株は英国が一時、4・7%も上昇したほか、フランス、ドイツとも一時、3%超高い水準まで買い進まれた。米ニューヨーク市場のダウ工業株平均も急反発し、一時は、前日終値比300ドルを超し、1万3000ドル台を回復した。
 東京市場の円相場は同日夕方に一時、昨年6月5日以来、約1年2カ月ぶりの円高水準となる1ドル=111円60銭をつけた。午後5時時点では、1日前と比べ3円35銭円高ドル安の1ドル=112円70〜73銭。14日からの4営業日で、6円近くも円高が進んだ。
 しかし、FRBによる公定歩合引き下げなどの影響もあって、急速に円安に戻し、ニューヨーク市場では1ドル=113円台後半で取引されている。


 どうやら日本市場の大暴落が最後の下げだったようである。これで本当に落ち着くのか、まだどん底があるのかはわからない。しかし、少なくとも一筋の光明が差したことは確かである。


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