江草 乗の言いたい放題
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2007年06月25日(月) またまた手抜き工事マンション発見!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 建築費を安く上げるためにひどいマンションを作っていたヒューザーアパマンションの悪事が報道されたが、他にもまだ摘発されていない悪質な業者はいくらでもあるとオレは思っている。ミートホープ社の肉の豚ミンチを牛ミンチと偽装した事件も「たまたまバレたから摘発された」のだとオレは思っている。どちらも問題の本質は同じなのである。ゼニが儲かるのならわからないようにごまかしてしまえ!という論理なのだ。オレはよくこの日記で中国や韓国のそうしたビジネスを痛烈に批判してきた。しかし、日本でのこのような報道を見ると同じようなことが日本国内でも存在することに対して大いに恥ずかしさを覚える次第である。ただオレとしては同じようなスタンスで悪を斬ることで自分の主張を語るしかない。

天井に多数の亀裂、三重・桑名市のマンションで20戸転居
三重県桑名市の分譲マンションで、天井に多数の亀裂が生じ、住人の依頼で調査した検査機関も構造上の欠陥を指摘したため、全59戸のうち約20戸の住人が転居したことが24日、わかった。
 分譲した三交不動産(津市)は住人に文書で謝罪し、退去する場合、部屋を販売価格の90%で買い取ることを提示するとともに、原因を調査している。
 欠陥が見つかったのは、桑名市明正町の鉄筋鉄骨造り15階建て「サンマンションアトレ益生(ますお)駅西」。準大手ゼネコンの鴻池組(大阪市)が施工し、2004年1月に完成した。3LDK〜4LDKで、1戸約1750万〜3360万円で分譲された。
 天井の亀裂は05年3月ごろに見つかった後、多数の部屋で発生していることがわかり、住人らは昨年9月、第三者機関「日本建築検査研究所」(東京)に調査を依頼した。
 同研究所の1級建築士らがまとめた報告書では、亀裂が生じている状況が「ほぼすべての住戸で確認された」としている。原因については「天井内部の補強用鋼材の配置に不備がある」と分析した。
 三交不動産経営管理本部の坂井義行総務部長は、「設計に問題はなかったが、建築に何らかのミスがあった」としたうえで、「原因や耐震強度については、第三者機関の日本建築構造技術者協会に依頼して調査中で、7月中旬には結果を報告したい」と話した。(2007年6月24日21時56分 読売新聞)


 オレはこの三交不動産という企業のとったいいかげんな態度がまず許せない。「三交」とつくからにはここはあの三重交通の関連会社なんだろうか。三重交通といえば運転手に過労運転をさせてスキーバスがダム湖に転落して大勢の死者を出したあの事件を思い出す。両者はここでは全然関係ないわけだが。欠陥マンションを作ってそれを売ってしまった場合は、施工元である鴻池組と販売元である三交不動産が全額弁償するだけではなく、引っ越しの費用や払ってしまった住宅ローンの金利、そして迷惑料としての金銭まで支払うべきだろう。それが90%とは客を愚弄するような金額である。おまえらはそんなクソみたいなマンションを売りつけて、その上10%のゼニを取るつもりなのか。ふざけるなと言いたい。オレがマンションを買った客なら絶対に許さない。謝罪交渉に来たヤツをその場で縛り上げて、三交不動産と鴻池組の社長がマンション代金+払った金利分+迷惑料を耳を揃えて全額持参するまで帰さないだろう。

 これからもこうした手抜きマンションはまだまだ出てくるだろう。しかしその建物に何千万というゼニを払う側からすれば、そんな資産価値にならない危険なものに対してゼニを払わされたことは詐欺以外の何ものでもない。全額弁償させるだけではなく、その詐欺行為を働いた連中をすべて刑務所にぶち込んでやることで一罰百戒、建設業界の手抜き工事が好きなクソ野郎どもを恐怖のどん底にたたき込まないとだめだ。

「設計に問題はなかったが、建築に何らかのミスがあった」という言い訳は、現場の工事で手抜きが行われたのであり、構造計算書には問題がなかったということを主張したいのだろうか。そうやって施工主の鴻池組に責任をなすりつけるのか。工事費を値切ってるのは三交不動産の方じゃないのか。どうせおまえら両方ともぐるなんだろう。もしも相手に裏切られたと思うのなら社長同士の殴り合いで決着をつければどうだ。オレから見ればてめえら両方とも狐と狸だ。そんな連中とまともに関わりたくねえぜ。

 そしてこの欠陥マンションにそのまま住み続ける場合はゼニは返してもらえないのか。「90%返却」の条件が「退去する場合」となっている。じゃあそのままこの欠陥建築を使い続けるつもりなのか。ふざけるのもいいかげんにしろと言いたい。ゼニを返さなくてもいい方法は一つだけだ。まともなゼネコンに依頼して、その近くに同程度の広さで耐震強度もちゃんと満たしているまともなマンションをそっくり建て直して、無条件にその新しい住戸を提供するという方法である。そんな経費を掛けるなら客にゼニを返した方がマシだということがよくわかるだろう。

参考図書
月に響く笛耐震偽装 完全版
亡国マンション The Truth of Defective Condominiums
マンションは何千万円もして人生最大の買い物なのに耐震偽装か、手抜き工事か、わからないしどうやって選んだらよいかわからない人が読む本 (2006〓2007)
マンションの管理革命―良いマンション・悪いマンション
危ないマンションの見抜き方―恐るべき“手抜き”の手口を暴く


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