2007年06月09日(土) |
送料無料で買いホーダイなのだ! |
携帯用URL
| |
|
オレのこの暴言日記の下の方には
のバナーが貼られていて、そこからアマゾンの通販が利用できるようになっている。日記の読者の方がこのバナー経由でお買物をしてくださると、オレのところに取り次ぎ手数料が入るという仕組みになっていて、ときどきそこでお買いものをしてくださるありがたい読者さまのおかげで通勤の帰りにタコヤキを買って食べることができるくらいの手数料収入が発生するわけでオレは大いに感謝しているのである。ただ、オレが不思議なのはどう考えても引き合わない買い物の発生だった。
アマゾンで買い物をした場合、1500円以上のお買物(マーケットプレイスを除く)をすれば送料が無料になるという特典がある。一冊あたりの単価が安いときもこれを利用するために複数の本を合わせて購入すればいいわけである。オレは一日に一回アマゾンアソシエイトの管理画面にアクセスして前日の売り上げを確認するわけだが、なぜかそこでコミックが1冊だけという形で売れている時がある。一冊550円に送料が340円かかるなら890円になってしまいかなり高くなる。どうしてそういうもったいない通販の利用法をするのかがオレには疑問だったのである。
もちろん店まで買いに行く労力や交通費やめんどくささを思えばそのくらいの送料はなんでもないのかも知れないが、550円のものを890円で買うということが贅沢にオレは思っていたのである。書籍の価格が1500円未満なら送料が必要になるわけで、1冊だけ買うなら1300円の本の方が1500円の本を買うよりも高くなるという珍妙な現象が起きてしまうのである。通販利用者にすれば本の定価を1500円以上にしてくれてる方が実は助かるのだ。そういうわけでもしも本を出せるなら定価は1500円にしようとオレは思ったのである。
さて、通販に掛かるこの最大コストである送料をなんとアマゾンは無料にする制度を打ち出したのである。以下に引用したのはアサヒコムの記事である。
アマゾン「使い放題」 年会費3900円で配送料無料に 2007年06月08日23時16分
インターネット通販世界最大手の米アマゾンは8日、年会費3900円(税込み)を払えば、商品の配送料が無料になる新サービスを日本で始めた。従来1500円以上の買い物が無料の条件だったが、少額の漫画本1冊でも配送料を気にせず何度でも購入できる「使い放題」だ。ネット通販の巨人の新サービスは、ライバルにとって新たな脅威となりそうだ。
新サービスの名称は「アマゾン プライム」。対象商品は、アマゾンジャパンのサイトで扱う約1000万点のうち、家電、CD、書籍など100万点で、順次増やす。中古書籍のように、アマゾンの直販でない第三者が出品する商品は対象外となる。沖縄や一部離島を除き、注文した当日か翌日に時間を指定して商品を受け取れる速達サービスも無料になる。同様のサービスは米国に次ぎ、2カ国目だ。
来日中の米アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は8日、朝日新聞の取材に対し「ネットインフラが充実し携帯電話での通信も充実した日本なら、確実に成功する」と自信を見せた。
ネット通販では配送料や手数料が利用者の負担感につながっていた。
楽天やヤフーのようにサイトへの出店者の商品を中心に扱うネット通販には月会費を払うと割安で購入できるサービスなどがあるが、配送料の設定は出店者に任されている。ネット通販関係者は「アマゾンの新サービスは利用者にお得感を与えられるインパクトあるサービス」と驚く。
百貨店やカタログ通販のネットサイトの配送料無料サービスは、中元・歳暮の贈答品など一部に限られる。
あらかじめ3900円の年会費を払い込めば送料が無料になるわけだ。そうすると一冊500円程度のコミックや文庫本でも一冊単位で気軽に注文が出せるようになる。まとめ買いするために無理やりに本を選ばなくてもよくなるのだ。 3900円といっても一ヶ月あたりにするとたったの325円である。それで月に3回も4回も少額の本を買えるのならかなりお得であると言えよう。BUFFALO ETP-C5E-2LG LANケーブルのようなたった280円のものを一個という注文も気軽に出せるのである。もっともっと極悪な客の中にはキャプテンスタッグ プリンクナイフにようにたった30円のものを一個だけ注文する人がいるかもしれないのである。(←おそらくアマゾンの全商品の中で一番安いはず)これは一種の通販革命である。通販の方が交通費や手間がかからない分だけ実は安いのだという状況が生まれるのだ。もしも30円の商品ばかり3日おきに注文されればアマゾンは大赤字である。
オレの家は駅から遠い。書店に出向くためにはクルマやスクーター、自転車という交通機関を用いることになるし、ちょっと大きな書店に行くには時間も掛かる。そうした手間はオレみたいにまめな人間にとってはさほど面倒なことではないわけだが、世の中には家から一歩も出ずにすべてを済ませたいという真性引きこもりの人、そして動くのがおっくうになった高齢者の方々大勢いるわけである。おそらくそうした人はこれからどんどん増えていくはずだ。その増加する需要を満たすために通販が小売業の販売に占める比率は高まることはあっても縮小することは決してないだろう。
この最大手アマゾンの戦略に対して同業他社はどのように対応するのか、それもまたオレの興味のわくところである。どんな競争が起きるのか。サービスがより充実するのなら利用者にとって無条件によいことである。しばらくはその動向を見守ってみたい。
←4位に上昇、1位まであと3人です。m(_ _)m