2007年05月02日(水) |
朝が弱い人も薬で治せます! |
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早起きの苦手な人が居る。眠さにどうしても負けてしまうタイプだ。そういう人はたいてい夜に強い。というか夜更かし型なのである。オレはこの種の問題をただ単に「朝起きられないのはヘタレ!」と単純に考えていって、必要なのは「気合いだ!」と思っていたのだがどうも違うようである。もっと深い遺伝子レベルの問題が絡んでいたのである。大事な会議の日に寝坊して遅刻したとか、デートの日に起きられなかったとか、睡眠障害故の悲劇はなくならない。そんな人々にとってこのニュースは朗報だろう。以下、アサヒコムの記事を引用したい。
高脂血症薬、睡眠障害に効果? マウス、早寝早起きに 2007年05月02日00時04分
高脂血症治療薬のフィブレートが、マウスの体内時計を早寝早起きに変えることを、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と早稲田大が突き止めた。まだ動物実験の段階だが、ヒトの睡眠障害の新しい治療薬として期待できるかもしれない。 産総研の生物時計研究グループの大石勝隆主任研究員らは、ふだんは夜行性のマウスを使って、餌にフィブレートを0.5%混ぜて与え続けてみた。すると、2週間ほどで与える前に比べて活動時間帯が約3時間前倒しになり、明るい時間帯から活動を始めるようになった。常に真っ暗にするなど、光の条件などを変えても結果は同じだったという。
遺伝子などを調べた結果、フィブレートの受容体である「PPARα」というたんぱく質が、体内時計を調整していることがわかったという。
リズム障害や時差ぼけなど睡眠障害で悩む人は多い。同グループは今後、ヒトの体内時計への影響を調べれば、治療薬の開発につながるとみている。
もしもネズミだけではなくて人間にも同じ効果があるのならば、睡眠障害の治療に劇的な効果をもたらすことになるわけで、朝起きられない人にとってはかなりの朗報である。しかしオレはここで考えてしまうのである。本当にそんなことってあるのかと。少なくともこれまで多くの人に使われてきた薬ならば、そんな副作用(というか効能)があるならとっくに知られていたはずじゃないかと。薬を飲んでる人が「最近朝の目覚めがスッキリなんだ!」とか語っていれば、いやいっそのことフィブレート系の薬剤を服用してる人全員にアンケートをとって調査すれば、ネズミだけではなく人間にも効果があるのかないのか、そんなことはたちどころにわかるはずである。
風邪薬を飲んだら眠くなるとか、ビタミン剤を飲んだらオシッコが黄色くなるとか、そうしたいくつかの本来の効能とは違った作用を我々は経験的に理解している。普及している薬なのにこれまでにそうした作用が報告されなかったということは、おそらく人間とネズミはかなり効果の現れ方が違うということではないだろうか。ただ、研究のきっかけにはなるだろう。
睡眠障害の治療に関連するかも知れないが、オレが期待するのは時間指定の睡眠導入剤である。2時間とか4時間とか指定された時間ぐっすりと眠ることができ、しかも刺激すれば途中で起こすことも出来るというヤツが出来て欲しい。カプセルに4とか6とか書いてあって、その数字の時間きっちり眠れるというヤツだ。スケジュールに追われる仕事をしている忙しい人が、飛行機や新幹線の移動の時間などにきっちりと眠れるならかなり便利だろう。
朝の眠気を追い払うのにオレはコーヒーを飲んだり紅茶を飲んだりしていた。十二指腸潰瘍で入院したことがあるオレにとって、そういうものは胃腸にダメージを与えることに他ならないのかも知れず、もしも他の方法で朝スッキリ起きられるのならそれに越したことはない。ただ、オレがいつも日記を深夜に書いてることを思えば、薬によって朝方の生活パターンになった場合夜にもはや活動できなくなる可能性もある。そうなると日記をUPする時間帯も早朝5時頃とかいうことになってしまうだろうか。いきなりそんなことになっても困るのである。もしかしたら人の睡眠リズムに重大な影響を与えるかも知れない薬、フィブレートには十分に注意を払う必要があると言うことである。
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