2007年02月10日(土) |
中傷メール700通の馬鹿少年 |
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オレは暴言コラムを書いていて、しかも日記下部にメールフォームを設置している関係上、読者からのメールがかなり届く。できるだけ返信するようにしてるのだが、忙しいときに何十通と届くと、中には返信し忘れてるのがあるかも知れない。もしも江草にメールを送ったのに返事も来ないとお怒りの方があれば、それはすべてこのオレの不徳の致したことであり、この場で謹んでお詫びを申し上げたい。
ただ、いつもいつも返信するわけではない。返信のしようがないメールが届くからだ。ただ「馬鹿」とか「死ね」とか「ハゲ」と記されているメールである。会ったこともないオレをいきなり「ハゲ」と罵ることができるヤツはもしかしたらWEB透視能力でもあるのだろうかとオレは驚く。そういうメールはメアドも記されていないことが多い。返信して文句を言おうにも文句の付けようがない。
メールを送信するのに掛かるコストはわずかである。手紙やハガキで中傷するなら郵便料金が掛かるし、電話で嫌がらせするなら電話料金が掛かる。メールというのは究極の低コストでいやがらせをすることができる手段なのである。そういうわけでメールをいじめの道具に使おうとしたクソ中学生がいた。
いじめメール700回 中3男子2人を容疑で逮捕 奈良
2007年02月09日02時48分
「死ね」などと中傷するメールを同じ中学校の女子生徒の携帯電話に匿名で700回以上送りつけたとして、奈良県警は8日、同県天理市立中学校3年の男子生徒2人(ともに15)を県迷惑防止条例違反(電話などによる嫌がらせ)の疑いで逮捕した。
県警は、発信したパソコンの送信履歴の消去など証拠隠滅のおそれがあり、回数が多く極めて悪質だとして、逮捕に踏み切った。未成年を中傷メールにかかわる迷惑防止条例違反容疑で逮捕するのは珍しいという。
調べでは、2人は昨年12月中旬、2日間で計約700回にわたり、3年生の女子生徒に「おいコラ死ね」などと中傷メールを送った疑い。うち1人は今年1月初旬にも2日間で約70回、「死」「学校へ来るな」などの文字を繰り返して書いたメールを送信した疑い。男子生徒2人は同じクラス、女子生徒は別のクラスだった。最初は女子生徒をからかうために、自宅のパソコンから「つきあうか」といった文言を送りつけていたが、次第に内容がエスカレートしたという。
女子生徒がメールアドレスを変えた後も、2人は女子生徒の友人から新アドレスを聞き出して、メールを送り続けていたことなどから、県警は極めて悪質と判断。女子生徒本人が昨年12月21日に県警に被害届を出し、学校にも相談していた。
校長は8日夜、会見し「母親から相談を受け、生徒から聞き取りをしたが、送信者を特定できなかった。保護者が警察に頼むということだったので、警察の判断に任せた。メールの文面からいじめと考えている。女子生徒は学校に通っている」と話した。
このクソ中学生はかなり悪質だ。ここには書かれていないが、送信に使ったメアドはプロバイダから割り当てられたメアドではなく、匿名でメアドを取得できるWEBメールを用いていたという。それで自分を隠せると思ったのだろうか。警察に被害届を出せばすぐに調べがつく。そして発信者は特定されて逮捕に至るのだ。誰がやったのかわからないだろうと思ってやってるいやがらせであっても、ちゃんと誰だかわかるようになってるのである。そんなこともわかってない馬鹿だからこんな情けないことをするわけだが。
オレがこの世で一番存在そのものが許せないのは卑怯な人間である。藤原正彦さんもその著書「国家の品格」の中で、卑怯な行為こそが最も恥ずべきことなのだと語る。武士道というのは卑怯を戒めたルールである。いじめという行為が許されない最たる理由は、それがいじめを受けている少年少女の人格に耐え難い破壊をもたらす根源的悪だからだとオレは思っている。
今回捕まった少年たちは、自分のした行為がそれほど重大なことであるとは思っていないはずである。容赦なく少年院にぶち込んでやればいい。オレはいつも思う。いじめの加害者には必ず厳罰を与えるべきだと。そしてこの少年たちの親にはきちっと賠償を払わせるべきだ。決してそれははした金ではない。少なくとも1000万円くらいは払わせろとオレは思っている。そのゼニは親が出すんじゃない。今は親が立て替えてもいいが、将来このクソガキどもが働いて稼いだゼニから強制的に収奪すべきである。タコ部屋にでも入れてとことん働かせろとオレは言いたいのである。
昔のツッパリというか不良少年たちには、自分たちがワルだという明確な自覚があったし、悪人なりの仁義というものも弁えていた。一種の任侠道の世界に生きていたのである。今はワルそのものが矮小化してしまい、くだらない恥ずかしいことしかできないくせに言い訳ばかりするヘタレ野郎ばかりだ。こんな世間を舐めたクソガキどもに対してはちゃんと大人の世界のルールを教えてやらないといけない。悪いことをしたらその責任は自分が取らされること。
中3と言えば受験が目前だ。もしかしたら昨日に私立高校の入試を受けていたのかも知れない。ただこれだけの悪事をはたらいた以上、高校に進学することはあきらめてもらって、少年院で反省の日々を送ってもらうのが適当だろう。そして同じく受験前の大切な時間を、中傷メールに心を痛めて過ごさないといけなかった少女の気持ちを思うとオレはやりきれなくなる。早く立ち直って日々を笑顔で過ごせるように、親や教師から十分な配慮が受けられるようにと願っている。
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