2006年09月11日(月) |
国民皆生命保険制を提案します! |
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サラ金はゼニを貸すときに、客を生命保険に入れる仕組みになっている。これは客が返済不能になったときに自殺でもすれば全額回収できるという残酷な仕組みである。このやり方が理不尽だと怒る方も多い。中には客を追い込んで自殺させて回収するというサラ金も絶対にありそうだからだ。しかし、死ぬことによってマイナスがチャラにしてもらえるのは、ある意味合理的だと言えなくもない。残された家族は少なくとも借金からは解放されるとも言える。
そんな「勝手に加入させられる生命保険」なんだが、いっそのこと国民すべてがこの生命保険に加入させられる仕組みにすればどうだろうか。だったらサラ金もさほど批判を浴びずに済むからである。この国民皆生命保険制度の利点はただ一つ「死んだら責任が取れる!」ということである。すべての人が生命保険に加入することによって、すべての国民が万一の時に死んで責任をとれるようにするというむちゃくちゃな仕組みが完成するのである。
ここでオレが疑問に思うのは、自殺でも保険金が払われるということは死刑でも払われるのかということだ。ここまで書くと賢明な読者の方はオレの言わんとすることがもうおわかりだろう。つまり、犯罪の被害者救済に、死刑になった外道の生命保険金を充てることができないかということなのだ。国民皆生命保険制にすれば、それが実現する可能性が生まれる。
凶悪犯罪者に巨額の賠償を命じる判決が下っても、刑務所にいる犯罪者には収入の術がない。だから殺人犯に対して損害賠償の民事訴訟を起こしても結果として一円もとれないのだ。ところがこの皆保険制を実施すれば、どんな凶悪犯も生命保険に加入しているわけだから、死刑にすればその生命保険金で賠償できるということになる。どうせならただ死刑にするだけではなく、臓器移植に必要なパーツをみんな取り出して十分に国民のお役に立てさせてから死刑にするのがいいのだが、「そんな臓器はもらいたくない」という反発も多そうなのでだったらこういう案はどうかと思ったのである。
自動車を所有するときは自賠責保険に加入するのは義務である。それがないと車検を通してくれない。(とオレは認識してるのだが・・・)それは自動車が走る凶器だからだ。だったら人間も同じである。すべての車が交通事故で加害者になる可能性を考えて自賠責保険に加入しているように、すべての人間が殺人犯になってしまう可能性を考えて生命保険に加入するというのはどうだ。すると「殺人は故意だが交通事故には不可抗力という場合もある」という反論が来そうである。しかし、そもそも殺人を犯す連中は四六時中人を殺したいと思っていたわけではない。故意に交通事故を起こす馬鹿が居るように、気がついたら人を殺してしまっていたなんていうありえない場合も考えておかないといけない。そんな突発事故に備えるための保険なのだ。
よく人殺しに対して「死んでお詫びをしろ!」と罵る正義感の強い方がいる。しかし、ただ死ぬだけではお詫びにも何にもならないわけで、お詫びといえばゼニ、そのゼニをもたらすものは保険しかないのである。正しくは「まず生命保険に入って、それから死んでお詫びしろ!」というべきなのだ。そういうわけでオレが考えたこの国民皆生命保険制度、生まれたときに生涯分をまとめて先払いするとしたらいったい掛け金をいくらに設定しないといけないのだろうか。実現にはまだまだ克服しないと行けないハードルが多そうである。
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