2006年08月29日(火) |
そんなATMがあってたまるか! |
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大垣共立銀行といえば岐阜県にある地方銀行である。東証一部上場であり、株価は8月28日の時点で528円、配当利回りは1.34%だからまあまあである。ここのサービスで目を引くのは、コンビニATMの手数料を無料化したことである。昨年夏に愛知万博に行くために名古屋に滞在したのだが、そのときにコンビニATMに大きく「手数料無料」であることが表示されていたことを覚えている。大垣共立銀行のWEBサイトでは次のように紹介されている。
コンビニATM「ゼロバンク」は、大垣共立銀行のキャッシュカードをお持ちのお客様はもちろん、全国約1,600の提携金融機関のキャッシュカードをお持ちのお客様も、平日午前8時から午後6時、土曜日午前8時(提携金融機関は午前9時)から午後2時の間、お引出し手数料が無料でご利用いただけるとっても便利なサービスです。
特に大垣共立銀行の口座をお持ちのお客様には、岐阜県・愛知県に24時間・年中無休でご利用いただけるATMが一挙に拡大しました。 ※ 「ゼロバンク」は株式会社ゼロネットワークスの登録商標で「サークルK」「サンクス」のコンビニ店舗内に設置されるATMの愛称です。
オレが東海地区に居住していて、この銀行ばかり利用するのならかなり便利だなとその時は思ったものである。そうしたサービスは銀行として真っ当なものである。しかし、こういうサービスは間違ってるのではないか。産経WEBより引用する。
ATMで現金が当たるルーレット 大垣共立銀が新サービス
大垣共立銀行(岐阜県大垣市)は28日、現金自動預払機(ATM)を使って振り込みをする際に、ルーレットゲームで現金が当たるサービスを9月13日から始めると発表した。昨年8月に同行が全国で初めて導入した、ATMでの現金引き出し時のスロットゲームに続く第2弾で、同行は「ATMに遊び心を加え、お客さまに喜んでもらえれば」としている。カードを使った振り込み手続き中に、画面上でルーレットが自動的に動きだし、当たりが出れば窓口で現金1000円がもらえる。当たる確率は数百分の一という。利用可能なATMは各店舗に1台の割合で設置。手数料の掛かる振り込みならば他行カードの利用者でも対象となる。
振り込み時にルーレットが回り、数百分の一で現金1000円がもらえるのだそうだ。何か間違っていないか。ふざけるのもいいかげんにしろと言いたい。そんなサービスは銀行の本来の業務とは何の関係もない。銀行ATMは飲料の自動販売機ではないんだ。コインを入れたらルーレットが回って当たればもう一本出てくる、あの仕組みと同じじゃないか。ふざけるのもいいかげんにしろと言いたい。
その賞金分のゼニはいったい誰が負担するんだ。本当ならその1000円は数百人に均等に分配して、少しでも手数料が安くて済むように工夫してやればいいだろう。そして、この振り込みはいったい誰が行うのか。例えば会社の業務として会社名義の通帳やカードを持参した人が、ルーレットで1000円当たれば賞金をそのまま役得としてフトコロに入れるのか。そのゼニは本来その会社に帰属するものではないのか。そんな疑問をオレは感じるのである。どうもオレには納得いかないのである。
もしもオレが大垣共立銀行の預金者なら、「ふざけたことをするな!」と抗議し、即座に口座を解約するだろう。財務省はこの大垣共立銀行のATMに対して厳重注意を行うべきである。過去にどこかの銀行がやった、抽選で当たった預金者の一部だけが利息を余分にもらえる仕組みにも納得できないのだ。金持ちも貧乏人も、お金を預けてくださっているという点で平等に扱うのが銀行の使命ではないのか。このふざけたルーレットATM、もしオレが利用していて当たりが出たとしても、オレはそんなはした金は受け取りを拒否するだろう。どうしてもくれるというなら、もらったゼニは手近なコンビニの募金箱にでも突っ込んでやるぜ。いらねえや、そんなもの!
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