2006年07月12日(水) |
キノコを食べて死んだ学生の話 |
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今、関西大学では幻覚キノコ「マジックマッシュルーム」がブームなのである。関西大学以外の大学でもブームなのかどうか、寡聞にしてオレは知らないが、少なくとも2人の関大生がこのマジックマッシュルームを食べ、そのうち一人が死亡したということは厳然たる事実である。
7月10日午後11時55分ごろ、吹田市千里山西のマンションで4階の共用廊下から下の駐車場にハダカで飛び降りた男子学生がいた。すぐに病院に運ばれたが11日の午前7時半、死亡が確認された。なぜハダカで飛び降りたのか?彼はマジックマッシュルームを食べた後幻覚症状に襲われ、この奇行に及んだという。
このマジックマッシュルームというのは「サイロシビン」や「サイロシン」と呼ばれる麻薬成分を含む幻覚キノコで、食べると幻覚が起こり、気持ちよくなることが多いらしい。とにかく、普通は気持ちよくなるわけだ。ただ服用する量や体質によって気持ちよくならない場合も当然あるわけで、多量に摂取すると幻覚症状を起こしたりするし、その幻覚でハダカの美女が出てきたりしたらウハウハだがもちろん悪魔や怪獣が出てくることもあるわけだ。ネガティブな感情に陥った場合パニック症状を起こして自傷行為に走る者もいるという。その結果、高いところから飛び降りたりしてしまうわけである。
こんな危険なものでも最初は合法ドラッグだったのだが、インターネット上で通販でどんどん広がって社会問題化し、幻覚症状の馬鹿が事件を起こしたりすることが増えて平成14年6月から麻薬取締法の対象となっている。ということは手に入れた時点でこの関大生たちは法律を犯していたのである。
吹田署員が一緒にいた数人の学生から事情を聴いたところ、死亡した男子学生はサークルの部室で、友人が以前に大阪市内で購入したマジックマッシュルームを1袋4000円で譲り受けたということだった。たかがキノコに4000円も出すという時点で、それがかなりヤバイものであるという自覚はあったはずだ。オレは覚せい剤にしても麻薬にしても、それがもしも全く無害なものならば法律で規制することはないわけで、「規制があるということ=危険なもの」だと思っている。だからそんなものを摂取した時点でその危険を甘受したわけだから死んでも一切文句は言えないはずだ。
キノコを喰ったら巨大化したり強くなるのはスーパーマリオだけであり、幻覚キノコなんて喰っても見えるのは幻覚だけ、喰ったおまえの実生活がそれで変わるなんてことはありえないのである。
友人にそのキノコを売ったという学生は「自分も以前食べたが、幻覚症状はなく、合法だと思った」と供述しているという。無知とはこんな悲劇を招くのである。馬鹿であることはつくづく悲しいことだ。
幻覚症状に陥った馬鹿が刃物を振り回して人を殺しても、馬鹿裁判官は「心神耗弱」と判定して罪を減じるかも知れないし、責任能力がないと言って民事の賠償責任すら否定するかも知れない。もちろん賠償できるだけの資産もないだろうし、そういうヤツの親もたいてい人間のクズだから賠償なんて無理だ。そういうわけでこんなもの百害あって一利なしなのである。
ネット上にはこのような禁止薬物を巧妙に通信販売するサイトがかなりあるという。実はオレもさっきから検索していくつかそれらしきものを発見したのだが、ここにそのリンクを貼ることは犯罪を幇助することになるからできないのである。ただ、素人のオレでも簡単に見つけられるくらいだから、警察のハイテク犯罪対策室の方々は積極的におとり捜査でどんどんそういうサイトをぶっつぶしてもらわないと困るのである。世の中には楽しいことも気持ちいいこともたくさんある。それは本人の努力によって手に入るのである。薬物に耽溺してるようなヤツはろくな大人にならない。売るヤツも買うヤツもみんな厳罰に処してこんなものは地上から撲滅するべきである。
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