江草 乗の言いたい放題
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2006年05月27日(土) グーグルアドセンスから除名された男        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 初心者のための株式投資入門、新しい項目を加筆しました。ぜひごらんになってください。この相場展開で勝つための重要なヒントが書かれています。最新の投資情報が入手可能な銘柄情報掲示板もよろしく!



 日記に張り付けたグーグルアドセンスの広告のスペースがなぜか真っ白になっていた。何か不具合でも起きたのかと思ってメールBOXを覗いてみたところ、そこには「Google AdSenseのアカウントの非承認」という題名のメールが届いていた。

お客様のウェブ ページに掲載された Google 広告に無効なクリックが発生いた
しましたので、お客様の Google AdSense は無効となりました。これは広告主の
利益を保護するための手段ですのでご理解ください。

無効なクリックを発生させる行為は、いかなる理由であっても絶対に認められま
せん。無効なクリックには以下のようなパターンがあげられますがこの限りでは
ありません。

-サイト運営者自身によるクリック
-第三者へのクリックの助長、依頼、奨励により発生したクリック
-ロボットや自動クリック ツール、その他のプログラム、ソフトウェアの使用に
よるクリック
-コードや、レイアウトの改変、動作、ターゲティング、配信に対し操作を行っ
た場合

上記のような違反は利用規約に反します。詳細につきましては以下のページをご
確認ください。

https://www.google.com/adsense/localized-terms?hl=ja
https://www.google.com/adsense/policies?hl=ja

無効なクリックにより AdSense アカウントが無効となったため、今後 Google
AdSense にはご参加いただけません。また収益のお支払いも停止いたします。お
客様のアカウントで発生した収益は影響を受けた広告主に払い戻されます。

Google AdSense チームw)


 もらえるはずのお小遣いが突如もらえないのである。オレはすぐにグーグルに対して抗議の罵倒メールを送った。これは何かの間違いである。オレはまっとうにアドセンスのバナーを張り付け、グーグルの収益に貢献してきたはずである。オレによって多くの名もない企業が宣伝してもらえたのである。それをなんということだ。!

 毎日少しずつではあるが貯まっていくグーグルアドセンスの報酬が受け取れるのをオレは楽しみにしていたのである。どうしてこんなことになったのか、オレには全く心当たりがなかった。まず「サイト運営者自身によるクリック」だが、それが禁止事項であり除名の恐れがあるということをオレはよく理解しているからするわけがない。続いて「第三者へのクリックの助長、依頼、奨励により発生したクリック」だが、少なくともオレはブログラキングの投票ボタンは「押してチョ」などと依頼してるが、広告に関しては意図的にそのように受け取られるのを避けているくらいでどうも考えられない。「ロボットや自動クリック ツール、その他のプログラム、ソフトウェアの使用によるクリック」だが、オレにはそんな技術はない。「コードや、レイアウトの改変、動作、ターゲティング、配信に対し操作を行った場合」うーん、これはもしかしたら該当するかも・・・と思いながらオレはこれまでの経緯を思い起こしてみた。

 「こんなに来客の多いサイトなのにどうしてアドセンス貼らないのですか?」とオレは同じくサイトを運営する友人から質問されたのである。なんでもグーグルアドセンスという広告バナーを貼れば、クリックされるだけで報酬が発生するらしい。勧めてくれた彼は、毎月数万円を稼いでるという。その何倍ものアクセス数のあるオレのサイトなら収入も毎月何十万にもなるだろうと。そういうわけでオレはネットで「グーグルアドセンス」と検索して仕組みを調べ、登録のメールを送った。2、3日も経たないうちにあっさりと「参加を承認します」のメールが届き、オレは自分のサイトにタグを張り付けることでグーグルアドセンスのシステムに参加した。

 グーグルアドセンスの管理ページにログインすると、発生している報酬額をリアルタイムで確かめることができる。しかし、思ったよりもクリックしてくれる人は多くなかった。ページビューが1万以上あっても、その中でグーグルアドセンスのバナーをクリックするのは20〜30人程度、クリック率は0.2%程度だったのである。それでも確実に発生するお小遣いということでなんとなくオレは嬉しかった。株式投資によって得られる収入と比較すれば微々たるものである。しかし、少なくとも株式投資には負けるということがあるが、アドセンス報酬は少ないながらも確実に入ってくるわけで安心感がある。一年分まとまればパソコンが買えるくらいには貯まるかなと期待していたのである。

 しかし、オレも卑怯な人間だ。どうすればこのクリック率を上昇させられるのだろうかと考えるようになった。。一日にせいぜい5ドルくらいしか発生しない報酬を確認しながら、もしもクリック率を今の10倍に出来れば一気に報酬も跳ね上がるはずだとオレは思ったのである。しかし、規約違反になる行為をすれば即アカウントが削除される。どうにかして不特定多数の読者がクリックしたくなるような、その広告を確かめたくなってくれるよう仕掛けが必要だった。グーグルアドセンスはブログの中味を読んでそこに書かれている内容から自動的に最適の広告を配信してくれる仕組みである。それを利用して、オレは狙った広告を配信させようと思い立ったのである。そうすれば読者は本文の続きとしてその広告をクリックしてくれるはずだ。結果的に報酬額を増やせるとオレは考えたのである。

 そのきっかけとなったのが「ダルマサイダー」について書いた日記である。オレがこのダルマサイダーの話を書いてしばらくしてから、オレのその日の日記の下部にはこのダルマサイダーのアドセンス広告が配信されるようになったのである。日記本文を読んでこのダルマサイダーに興味を持てば必ずクリックして確かめようとするはずである。オレは株式投資の話を書いて証券会社の広告をグーグルアドセンスに配信させ、ブラジャーの話を書いて高級下着の通販の広告を表示させ、おならの匂いを消す話を書いてガスメディックの広告を配信させたのである。クリックしてくれる率は一気に上がった。そんなこと当たり前である。一日のクリック数は100近く、クリック率は1%近くまで上昇した。

 こんなにクリックされ、しかも広告に興味を持ってくれるということは商品を買う可能性も高いということである。オレは日記のどこにも「広告バナーを押してください」と書いてはいない。運営している株式掲示板の方にはアマゾンへのリンクを貼って「ここでお買物すると管理人は喜びます」と宣伝してるが、グーグルの方は契約時に「不正があればアカウントを削除します」とあったので日記のどこにもそういうことは書かなかったのである。削除されないように目立たないように細々と維持しようと思っていたのだ。

 しかし、破局は突如訪れた。それが上記のメールである。さて、オレは誤解が解ければすぐにアカウントが復活するのだと思っていた。少なくともオレのやり方はまっとうなアクセスアップの方法であり、規約違反はしていないはずという自信があったからだ。きちっとメールで事情を説明するやりとりをすればよいと思っていた。ところがネットで検索するとそうでもないようだ。一度契約が切られた場合、絶対に復活できないようになっているとか。なんとか事情を先方に説明して、こちらが不正を行ってないことを訴えてアカウントが復旧するようにしようと思ったのだが、Google AdSense顛末記というブログを読むと、それがいかに困難なことであるかがわかった。こいつらに訴えてもだめだ。グーグルの社員は最低だ!一度削除されてしまうともう復活は無理なのだ。電話を掛けてもヤクザのような社員が名前も名乗らずに定型文の答えを繰り返すだけなのだそうだ。オレは激しく脱力した。日記の内容に合わせて自動配信で広告を出稿してくれる便利なサービスだと喜んでいたのにそれも束の間だったわけである。もしもオレがこの顛末記を先に読んでいたらアドセンスなんかやらなかっただろう。

 さて、メールの中には「お客様のアカウントで発生した収益は影響を受けた広告主に払い戻されます。」という一文もあった。本当だろうか?広告主からの広告料は受け取りながら、報酬の方は一方的な形で削除することで踏み倒す。払いすぎた広告料はちゃんとすぐに返金されているのだろうか。少なくとも「PDF 千夜一夜」というブログを読む限りではかなり返金には時間が掛かり、しかもその返金額が妥当かどうかを確かめさせてもくれないという。このメールに書いてある内容はすぐにウソだとわかる。

 オレの発想はただのゲスの勘ぐりかも知れない。しかし、グーグルが一方では広告主から広告料を受け取りながら、他方ではその報酬を払ってなかったりピンハネしたりしてるのならば、かなり利益を操作できるのではないのか。何しろその詳しい情報は公開されていないのである。アメリカでは広告主の企業から払いすぎた広告料を返還する訴訟を起こされてグーグルは敗訴している。おそらく日本の企業の多くは馬鹿正直にグーグルに広告料を払ってるはずである。オレの日記にあったバナーがクリックされた分も同様だ。しかし、グーグルがちゃんと返還するのは顧客からの請求があった時に限られ、しかもかなりの時間が経過していて不当に減額されているという。こんなことを書くと「除名された腹いせに書いてるのだろう」と罵倒されそうだが、確かに腹いせでこの日記を書いてる部分は否定できない。今も「なんで一方的に契約解除なんじゃ〜」「少なくともこれまでに発生した報酬分は払わんかい!」と思ってるのだが、そんなことに拘っていても仕方がないし、あきらめて他の広告をサイトに表示することにしたのである。グーグル恐るべし!空前の利益を上げた背景には、この一方的な報酬不払いがあったのである。実はグーグルというのは組織的にクリック詐欺を利用する犯罪的企業かも知れないのだ。こんなところに広告を出稿する企業がかわいそうである。


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