2006年02月09日(木) |
ゼニを払わない人たち |
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オレが一番嫌いなのは払うべきゼニを払わない連中である。市の職員に自分が滞納していた税金を棒引きにさせた鍵田元奈良市長、節税という名の脱税を続けた堤義明みたいな連中はオレに言わせれば国賊だ。一般市民でさえ果たしてる責任を果たせない人間には、政治家になったり大企業のトップに立つ資格はない。息子を小学校や中学校に通わせながら「義務教育はタダだ!」とほざいて給食費を払わないクソ親どもも許せない。てめえのガキにいったい何を教えてるんだ。
奨学金を借りて返済せずに踏み倒す人も増えているという。そんな連中には詐欺罪を適用してもらいたいくらいだぜ。合法的に奨学金の返済免除を受けられるのは研究職と教師だけだ。残念ながらオレの場合、大学入学時にそういう進路は全く考えてなかったので奨学金をもらわずにアルバイトで生活費を稼いでいたのである。結局、卒業後こうして教職に就いたことを思えば、奨学金をもらわなかったことを激しく後悔している。それだけのゼニがあったらバイトの時間をもっと減らして勉学に励むことができ、今のような情けないオッサンにはならなかっただろう。
さて、ゼニを払わない人間や横着な人間が日本一多いのはやはり大阪だが、大阪府立高校の授業料滞納額が近年になって急増し、2002年度以降は滞納額が累積1億円をこえているということがわかった。地方自治法上での債権の時効は5年である。つまり、高校を卒業してから5年間払わずに逃げ通したら踏み倒せるということである。毎年かなりの金額が時効になって回収不能になってるのだ。高校側は卒業して社会人になってからも督促を続けてるのだが、文書や電話で催促しても埒があかない。わざわざ家庭訪問して面談しても払ってくれるとは限らないし、そういう手合いはどうせまともな連中ではないのである。
こんなに累積額がふくらむまで放置していた府教委は、やっと来年度から給与の差し押さえを含む徴収制度を導入して厳しく運用を開始するという。オレはどうも不思議でならないのである。どうしてゼニを払っていないのに卒業できたのかと。卒業証書は、最後まで授業料を払ってからでないともらえないようにしたらいいのじゃないか。権利ばかり主張して義務を果たすことの大切さを教えなかったこの歪んだ社会の中で、もしも高校側が「授業料未納」を理由にして大学受験時の調査書を書かなかったり卒業(見込み)証明書の交付を拒んだりしたら、おそらく裁判で訴えられて負けるのである。「たかがゼニを払っていないくらいで進路を奪うのはおかしい」と裁判官は判断するわけだ。しかし、そのゼニをきちっと払うのが少なくとも義務教育ではない学校で学ぶ者の責務ではないのか。
大阪府立高校の場合、入学金5500円の納付期限も実は入学後であり(さすがに2006年度からは未納防止のために入学前に変更されるらしいが)、極端な場合一銭もゼニを払わずに入学して卒業することもシステム上可能なのである。ゼニを払ってない者を排除する仕組みがないからだ。もちろん督促はされるが、サラ金や闇金の取り立てに比べたらかわいいものである。
大阪の府立高校には日本一ハードルが低いと言われている授業料の減免制度がある。負担の困難な低所得者の子弟はもともと支払いが免除されたり減額されたりしてるのだ。滞納している人はほとんどが払えるのに払っていない人なのである。そうして授業料を踏み倒しているのに、ゲーム機は複数所有し携帯電話代は毎月1万円以上使い、バイトで稼いだゼニはみんな遊興費に使うというのが今時の高校生なのである。ゼニを払うのも教育だ。これは間違いない。人生の最初にそうやって踏み倒すことを身につけた人間はろくな大人にならない。これだけは間違いないとオレは思っている。
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