2003年12月03日(水) |
通勤ラッシュに老人テロ炸裂! |
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横浜市交通局では、「優先席を拡大してほしい」、「お年寄りに席を譲るよう、車内放送でもっとPRしてほしい」などのお客様(たぶん老人)のご意見や要望を受け検討した結果、12月1日より横浜市営地下鉄のすべての座席を優先席にすることとなったという。
オレはあまりの無茶な決定にあきれている。全席を優先席にしなければならないほど横浜の地下鉄には老人がたくさん乗ってるのだろうか?横浜は若者の街と思っていたのだが、もしかして老人の街だったのだろうか。少なくともこの方針によって「絶対に席を譲りたくない狭量な人間」にとって、非優先席に座ってるという安心感が失われてしまうのである。すべての人が善人であることを強いられるのである。オレのような悪人も横浜市営地下鉄ではお年寄りに席を譲る善人にならないといけないのである。これほど人権を無視した行為があるだろうか。もはやこれは全体主義である。ファシズムである。
横浜市がこの方針を導入後、朝の通勤ラッシュ時を狙うかのように数百人の老人のグループが特定車両に押し寄せた時に発生する惨状を想像してみろ。それはもはや老人によるテロである。せっかく手に入れたささやかな座る権利を奪われた企業戦士たちが、絶望の表情でつり革を握り、その前であつかましくも老人たちが
「ひゃっはっはっはっ、優先席はええのう」
などと談笑する様をオレは想像したくないのである。どうしてこんなバカげた方針を決定したのか。
オレがたまに利用する大阪市内の私鉄の始発駅でのことだが、発車間近の混雑した電車にわざわざ乗り込んできて、あたりを眺め回し睨み付けて強引に席を奪っていくジジババが必ずいるのである。優先席にうっかり座ってしまったかわいそうな若者はまるで重罪でも犯したかのようにうなだれて席を譲るのである。しかし、その迷惑な老人も急がずに次の列車に乗れば始発だから十分に座れるのである。大学生の頃、オレは京阪特急で座るためにわざわざ遠回りして始発の淀屋橋経由で乗っていたのである。しかし、席が完全に埋まってしまう京橋から乗ってくるお年寄りが必ずいて、気の弱そうな女子学生などが犠牲になっていたのである。勉強とバイトに疲れてるオレにその40分は貴重な睡眠時間なので絶対に立つわけにはいかなかったのである。
とにかく座りたいのなら、すいてる時間に乗るとか、乗る駅を工夫するとか、方法はいくらでもあるのだ。またうっかり席を譲るとオレの父親のように「無礼者!ワシを年寄り扱いしおって」と怒る75歳もいるのである。そんなジジイに出会って不快な思いをしたくないのである。だからオレは妊婦と小さな子供連れの母親と腰のまがった老婆にしか席を譲らないのである。
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