2003年04月14日(月) |
満身創痍のジャイアンツ |
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阪神と巨人が今季初めて対戦した東京ドームの3連戦、緒戦は7−1の劣勢を巨人が9回2死から跳ね返すという奇跡を起こして引き分けた。しかし、第2戦は阪神のムーアが投打にわたる大活躍の結果阪神が9−2と圧勝した。
第3戦、阪神の先発が6番目の先発投手である下柳、巨人がエース上原と来ると、もう阪神の劣勢は戦う前から明らかであった。阪神ファンのオレでさえも、「勝てれば儲けモノ」という気持ちで見ていたことは否めない。事実すぐにペタジーニにホームランを打たれ、巨人がいきなりリードする展開になったのである。しかし、今季の阪神はとにかく粘り強い。すぐに同点に追いつき、1点をめぐる攻防が続いた。そんな流れを大きく変えたのは、5回2死に起きたアクシデントであった。
フラフラと右翼ファールグラウンドに上がった飛球を、ろくに追いかけもしない下゜手ジーニ(ペタジーニ)には任せられないと仁志と元木が必死で追いかけて、元木がキャッチした瞬間に仁志と激しく激突して倒れたのだ。元木は「左肩鎖関節の脱臼」で今季は絶望という大ケガであった。
阪神ファンのオレにとって、ライバルチームの主力選手の戦線離脱は複雑な心境である。ふと昨年次々と戦線離脱した阪神の主力選手のことを思い出した。桧山がケガをしたときにベンチで笑っていた巨人軍の若手選手もいたっけ。頼むから死んでくれ。 今年の阪神はむちゃくちゃ強いと思う。その強い阪神に、強い巨人をねじ伏せて優勝して欲しいと願うオレは、なんともやりきれない気持ちになった。
原監督が頑なに最初の方針を変えずにペタジーニに右翼を守らせ続けていることがこのアクシデントの遠因と言える。昨年、12球団ナンバーワンの右翼手だった高橋由伸のファインプレーで何度阪神はチャンスを失っただろうか。今年はそこにペタジーニがいてくれるおかげでシングルヒットが二塁打に、二塁打が三塁打になるという現象が起きている。クッションボールをお手玉する彼の姿に阪神ファンのオレでさえなんともいえない悲哀を感じるのである。満身創痍のジャイアンツはこれからどうなるのだろうか。
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