paranoia kiss
    

4年を過ごした恋人が居た。
彼のお兄さんやその彼女とも仲がよかった。
そして、彼の家族とも。

今、住んでいる2駅向こうに彼の実家がある。
そして、彼とよく行ったお店、
勤めていた会社がごく近くにあることを最近知った。
偶然会わないかとどきどきする。

嘘のようなほんとの話だけど。
彼のお兄さんと彼女は結婚した。
一緒にお祝いしたから、顔も名前もよく覚えている。

その彼女と病院で再会。
なぜか、横にいるのは違う男性で。
とてもかわいい赤ちゃんを抱っこしていた。

脳がぐるぐると回転して。
あ、そうか。
そういうことか。と納得した。

別にお互い悪いことをしているわけじゃないから、
言葉を交わしてもよかったんだけど。
なんて言おうか迷ってるうちに、去っていってしまった。

鼻の横にあるほくろがとても特徴的で。
だから、間違いであってほしいような。
でも、間違いじゃないよな。と。
なにより、生まれたての赤ちゃんが物語っていた。

知らなくていいことばかり知ってしまっている。

2007年10月23日(火)



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