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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2006年01月27日(金) ■
シリーズ「本ができるまで」�┿姐�


 再校ゲラを送ったあと、次は3校。もう校正は終わりだと勝手に思いこんでいたので、ちょっとテンションが下がった。今度は「一週間以内に」と念を押されている。編集者も、ここまでの過程の中で、私のルーズぶりにほとほと疲れたのだろう。はっきりした数字を提示する考えは、私対策としては正解だと思う。当の本人は、あの恐るべき恥さらし作業を再び、それも期限付きでしなければならないことが憂鬱でしょうがない。

 ところが、中身を見ると、文法的な訂正が数カ所あったにすぎず、こちらの表現のこだわりに触れるものでがなかった。直してもらった方が読みやすいと思ったので、こちらが手を加える必要はないと思った。予想以上に楽な作業に安堵した。

 あとは、校正完了の証明書に署名捺印をして、出版社に返送するだけ、そしてついに印刷作業に入る。ここにきて、ようやくドキドキと打撃に似た震動が胸を打ち始めている。ずっと作業をしていたにもかかわらず、今の今まで自分の文章が本になる実感がちっともなかった。海で泳いでいて、気づいたら足のつかない場所にいた。そんな表現がよくあるけど、まさにそういう感じ。町のあちこちに本はあふれている。その片隅に私の本が並んでいても、世界からしたらないに等しい存在感だ。なにもビビることはない。でも、自分についている二つの目でしかモノを見れない私には、やはり大きな出来事だ。

 そうそう、あとで知ったのだけど、編集者が「1週間」という期限を設けたのは、私のルーズさが原因ではなかった。彼は来月で会社を辞めるので、それまでに私の原稿の完成を見届けたいと個人的希望にすぎなかった。先行きを不安に思う気持ちがないとは言えないけど、こういう希望は嫌いではない。今度はきちんと期限を守ろう。って、封筒に宛名を書いて、代金を払って、投函するだけなんだけど。