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| 2005年09月03日(土) ■ |
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| 新世代漫才アワード |
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職場の人が気を利かせて、先週の日曜日に放送された“第3回新世代漫才アワード”を録画したビデオを貸してくれた。夏休みのあわただしい時期に知らない間に終わっていたので、嘆いていたところ。ちょうど姉も家をあけていたので、部屋を借りて4時間みっちり漫才の世界に入り込んだ。前回とはルールが大きくかわった。それまではいわゆる業界人が審査にあたっていたが、今回は予選から1000人の現役高校生がボタンを押す審査方式。高校生が選ぶのか…とテレビで見れるメンバーに期待してなかったけど、ベテランの矢野兵働が選ばれるなど、さすが事前にお笑いペーパーテストをしただけある。今日の審査結果にも納得ができた。
個人的におもしろかったのは、NON STYLEの2,3本目。アジアンの3本目、とろサーモンの1本目。特に一番印象に残ったのが、麒麟の2本目。彼らにしては珍しく野球ネタだった。9回2アウトで打席に立つバッターに対して、解説でボケたり、応援団でボケたり。お!と思ったのは、ヒッティングマーチの替え歌のときの選曲がバースと桧山の応援歌だったこと。メロディーもあってた。野球ネタをする漫才師はいるけど、ネタを作っている人がリアルの球場に足を運んでいるファンでないかぎり、リアリティーがあまりなく(ヒッティングマーチが適当とか)、それが笑いを少なくしてしまう。世間で一番リアルだとされる中川家礼二の阪神タイガース応援団の物まねにも違和感を感じたファンはいると思う。ところが、麒麟という野球ファンのイメージがないコンビが、桧山という今の阪神にもっともリアルな人を使ってネタをしているのびっくりした。桧山のヒッティングマーチが世間に定着しているとも思えない。ストリークか青空須藤あたりに教えてもらったんかな?麒麟らしいネタの中にあった麒麟らしくない要素。ただおもしろいだけじゃなくて、うまいな〜と思えてしまう。
そして、私はこのテ(本の原稿の校正で、“手”?と赤ペンで書かれてた)の番組に弱い。番組の演出にだまされているのは百も承知で、彼らはかっこいい(二丁拳銃の『つらいのは漫才をしていないとき』は、心に刻む21世紀の名言だ)。どうしようもない焦燥感と漠然とした、だけど強い憧れで、明日にワクワクする。
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