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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2004年11月27日(土)
父の子守


 今日は、ハンドボールの新人戦を見に、父と伏見の体育館へ行った。今日は、男女ともベスト4。勝ったら近畿大会へ行ける。負けたら、来年の6月まで試合はない。2階が競技場、3階が観客席。セパレートの椅子が両サイドに2,3列。野球場に比べると、席はダントツに少ない。観客席の前には、各校の横断幕。

 観戦経験のある父に付いていくと、すでに先輩OBが来ていた。父は私に「そこらへんで、適当に見とけや」と言ったあと、その先輩OBの隣に座って、なにやら
話していた。放置プレイかい…。そんな中、先輩OBがちらっと私を見たあと、「奥さん?」と父に聞いていた。父の反応がない。おい、否定しろ。娘や、ワシは。あとで、その先輩OBと話をさせてもらったけど、結局最後まで、私を奥さんやと思ったまんまだった。時間が経つにつれて、OB仲間たちがどんどんやってきた。年代も父と大体同世代。体育館の中で明らかに異空間を作っていたが、本人たちは至った楽しそうだった。

 競技場では、ちょうど第二試合は始まるところだった。向陽と東稜。女子のスポーツを生観戦するのは初めてだった。高い声がよく響き、髪の毛がつやつやしててきれいななあと思った。試合は、東稜が12−8で勝った。次の試合が始まった間もなく、試合を終えた東稜の選手たちがスタンドに戻ってきた。私たちが観戦していたすぐ隣を陣取っていた。後かたづけをする選手たちに、先輩OBが声をかける。「東稜、強いねえ〜」。すると、2,3人の女の子が声に反応して、振り返り、「ありがとうございますっ」。あふれんばかりの笑顔だった。歯もきれいななあと思った。「次はどことや?」という先輩OBの声に、「洛北(全国制覇数回の強豪)です」と答える女の子。「洛北、いわしたらなあかんで。勝てそうか?」先輩OBがそういうも、女の子はただ笑うだけ。おかしいのと、困っているのが混じっているように思えた。「なんや、自信持たなあかんで。「勝ちます」って堂々と言わな」。それでも、女の子は笑うだけだった。

 OBおじさんたちお目当ての第三試合が始まった。それまで、試合を見てボソボソ話していたのが、急に威勢よくなった。メガフォンで叫ぶ人もいたりで、私が思った以上に熱い応援だった。北嵯峨高校との一戦。先輩OBは、「厳しいと思います」と言っていたが、その通りの試合展開だった。前半は、なんとか追いすがっていたけど、それでもリードすることはなかった。後半は、ドンドン点差をつけられ、ボールを取りこぼすなどの前半では考えられなかったミスも出た。結局、15−25という大差で負けてしまい。みんなしょんぼり。「残念やなあ」「残念なやあ」と口にしながら、ほとんどの人が会場を後にした。

 準決勝、最後の1試合も見て帰った。負けた相手が明日の3位決定戦の対戦相手になる。向陽と洛北。第二試合開始前に、スタンドでコートの絵が描かれた紙を持ってた男性がいたので、「それは何ですか?」と聞いたのだけど、その男性が洛北のベンチにいた。おったまびっくりした。監督さんだった。野球でいうと、初めて公式戦を見に行って、ネット裏で試合を見ていた平安の原田監督にヘラヘラ声を掛けてしまったような感覚だ。実質の決勝戦とも言われる好カードで、素人の私が見ても、「違う」と思った。攻守の入れ替わりやバスなどがスピーディーだった。選手も大きな子が多かった。個々の能力が洛北が上かなと思ったし、実際前半はわりと点差をつけていたけど、後半は向陽が逆転した。最後の2分まで1点差で、応援団も多く盛り上がり、手に汗握る一戦となった。

 ハンドボールは思ったより、迫力のあるスポーツだと思った。高い角度からボールを投げ下ろすシュートや、相手にブロックされ勢いあまってこけてしまったり。また、強いチームはうまいキーパーを持っているという印象も受けた。かなり近い距離からシュートを打つので、たいていはゴールになる。そのためか、シュートを止めた瞬間、高らかにガッツポーズをするキーパーもいた。また、おもしろいパスもあった。自分の足と足の間を転がしたり、何食わぬ顔して後ろに投げたり、スカイプレイーというボールを投げたときに、別の場所にいる味方がその方向へ移動してキャッチするプレー(しかも、今回はダブルで)もあった。すでに試合を終えた選手も見ていたが、その度に湧いていた。

 帰り、「ハンドボールって思ったより、面白いなあ」と言うと、父は「そうか?別におもんないやん」。ったく、もう。