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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2004年01月28日(水)
寒い場所で育った子は。


 府北部へ行くには、西京区の沓掛から京都縦貫道に乗り、丹波町に出、国道9号線をひた走るのが主ルートだ。その道中に、中学校のグランドがある。北部に出かけるときは、グランドに野球部員はいないかいつもチェックするのだが、これまで一度もお目にかかれたことがない。おまけに今日は、グランドに雪が積もっており、視界すらはっきりしない有様だったので、絶対ありえないと思っていた。ところが。

 雪のグランドもいいもんだなどと思いながら、その景色をいつもより軽く流していたら、人影に気付いた。練習用の白いユニフォームが、雪に紛れてよくわからなかったが、群青色の光沢素材のジャンバーのおかげで、目にとまった。グローブを手にしていたので、間違いなく野球部員だ。

 白い景色の中には、2人の部員がいた。一人がグローブから取り出したボールを投げた。その距離からして、キャッチボールというよりも遠投。背中しか見えなかったその部員は、肩が抜けるんじゃないかというくらい、思い切りボールを投げていた。ボールは雪の白に混じり、よくわからなかった。

 こんな寒い中で、全力の遠投かいな。ウォーミングアップとかちゃんとしたの?肩、壊すよ。

 でも、もう一度彼の後ろ姿を見たとき、ふと、「寒い場所で育った子は、寒い場所で野球をしても壊れないように作られているのかもしれない」などと楽観的に思う自分がいた。