海は何処までも広くて、 僕の汚いココロや捻じ曲がった気持ちを 修整してくれる気がする。
風はおだやかにいつも流れ、 日差しは心地よく斜め向こうからやってくる。 冬なのに、暖かく、ほどよく風もある午後。
「透き通ってるから、この海はきれい」
と、キミは言ったけど、 それは本当なのだろうか。 例え、濁っていても、 僕はきれいな水を見た事がある。
透き通っていれば、「キレイに見えるだけ」で、 その本当は、匂いや味を見なければ分からない。
でもね、キミがそう言った気持ち、分からないでもないんだ。 僕だってついついキレイに思っちゃって、 何度となく、勘違いをしちゃったんだ。
見かけだけの優しさや、 見かけだけの言葉や、 見かけだけの思いやりや、 見かけだけの、その場しのぎの言葉や・・・。
自分をキレイに見繕いたくて、 いつも人の目を気にして生きていかなきゃいけない。 いつもonly oneじゃなきゃいけない理由なんて 誰かが作った勝手な唄なのに。
ああ・・・ 僕はね。 実は知ってるんだ。 だまされてるってコトを。 いや、そんな言い方は悪いや。 ・・・そう、キミが「そういう人」だってことをね。
もうね、気付いちゃったんだ。 それは恐らく勘違いなんかじゃなくて、 事実というか・・・むしろ、 平穏なキレイな水に隠れていた下に眠る へどろのような真実。
キミは一体何なんだ? 俺には分からないよ。 キミは何処にいるの?
分からないよ。
|